草津市

草津市で土地探しから注文住宅を建てるーー土地選び・資金計画・建築の流れ

建売・中古・注文住宅——家の持ち方のうち、注文住宅だけは土地と建物を別々に進めることになります。
間取りや性能を自分の暮らしに合わせやすい反面、契約も支払いも二段階になるため、建売や中古を買うときとは段取りも資金計画も変わってきます。

この記事では、京都・滋賀エリアを専門とするONZA Estate代表の飯田の視点から、草津市で土地から注文住宅を建てる流れを、土地探し・資金計画・建築の進め方の順に整理いたします。
土地相場は最新の数値を交えつつ、建物費用は幅で捉える前提で、ご自身の計画に当てはめて読み進めてください。

草津市で「土地から注文住宅」を考える前に

草津市は、草津駅・南草津駅という新快速停車駅を2つ持ち、草津駅から京都駅まで約20分・大阪駅まで約50〜55分、南草津駅から京都駅まで約18分(いずれもJRの経路検索をもとにした2026年時点の目安。列車・時間帯で変動します)という立地で、子育て世帯の流入が続くエリアです。

注文住宅は、土地を探して購入し、その土地に建物を設計・建築していく方法です。
自由度が高いぶん決めることが多く、全体の段取りと総額の見通しを最初に持っておくことが大切になります。

草津市では、駅徒歩圏は土地が限られ価格も高めになりやすく、郊外(市の中部・西部)や湖岸寄りは敷地にゆとりを持たせやすい傾向があります。
「どのエリアで、どれくらいの広さの土地に、どんな建物を」を、資金計画とセットで考えることが出発点です。

草津市の土地相場と土地探しの進め方

まず、土地の価格水準をつかんでおきましょう。
2026年(令和8年)の公示地価では、草津市の住宅地の平均は1㎡あたり約14.98万円(坪あたり約49万円台)で、前年から+4.5%の上昇です(国土交通省 地価公示)。
南草津1丁目の住宅地の標準地は約36.9万円/㎡と県内住宅地で最も高い水準にあり、駅徒歩圏は市内でも高め・郊外や湖岸寄りは手頃になる傾向と、エリアによって幅があります。

土地の探し方には、主に次の経路があります。
○ 不動産会社(仲介)を通じて売地・宅地を探す
○ 分譲地(区画整理されたまとまった宅地)から選ぶ
○ 建築条件付き土地から選ぶ

このうち建築条件付き土地は、土地の売買契約後、一定期間(おおむね3か月程度)内に指定の建築会社と建築請負契約を結ぶことが条件になっている土地です。
価格が手頃な場合がある一方、建築会社を選べず相見積りが取りにくい、設計の自由度が限られる、検討期間が短いといった注意点があります。
なお、指定期間や、期間内にプランがまとまらない場合に契約を白紙にできる「白紙解除」の条件・返金の範囲は契約により異なるため、契約前に必ず確認しておきたいところです。

土地選びで確認したいポイント(立地・法規・防災)

土地は、価格だけでなく「その土地に希望の家が無理なく建てられるか」を確認することが大切です。

法規の面では、次の点を押さえます。
○ 用途地域と建ぺい率・容積率(建てられる建物の規模が決まる)
○ 市街化区域か市街化調整区域か(調整区域は原則として住宅の新築が制限される)
○ 接道状況(建築基準法上の道路に一定以上接しているか=接道義務)

草津市にも市街化調整区域があります。
用途地域や建築の可否は、草津市が公開している都市計画図で確認できます。
市は立地適正化計画で居住を誘導する区域も定めており、長く生活サービスが維持されやすい区域かという視点も土地選びの参考になります。

防災の面も欠かせません。
○ 浸水想定(洪水・内水)
○ 土地の形状・高低差・日当たり
○ 地盤の状態(弱い場合は地盤改良費がかかることがある)

草津市は洪水・内水などを想定したハザードマップを公開しています(令和3年6月更新)。
琵琶湖岸の一部(新浜町・矢橋町など)では浸水深が大きく想定される場所があり、旧草津川の周辺は雨水が集まりやすい皿状の地形です。
気になる土地は購入前に市のハザードマップで確認し、地盤が弱い場合の改良費も総額に影響する点として見ておきましょう。
都市計画やハザードの詳しい見方は、別記事「
草津市の再開発と都市計画」で整理しています。

草津市での注文住宅の資金計画ーー土地と建物の総額で考える

注文住宅では、土地代・建物代・諸費用を合わせた「総額」で資金計画を立てることが大切です。
建物の坪単価は、依頼する会社(ハウスメーカー・工務店)や仕様によって幅が大きく、全国的な目安(2026年時点)でも木造の持ち家で坪あたりおおむね80万円台から、設備や性能を上げると100万円を超えることもあります。
そのため建物費用は一つの数字で決め打ちせず、幅で捉えるのが現実的です。

総額の主な内訳は、次のように分けて考えると整理しやすくなります。
○ 土地代:エリアと広さで決まる(草津の住宅地平均は坪約49万円台・駅徒歩圏はより高い)
○ 建物代:延床面積×坪単価(会社・仕様で幅が大きい)
○ 付帯工事:地盤改良・外構・引込みなど(別途かかることが多い)
○ 諸費用:登記・ローン関連・税金など、土地建物の総額のおおむね6〜10%が目安(契約内容や借入の有無で変動)

参考までに、草津市の新築戸建て(建売・土地面積120㎡前後)は約3,500〜5,500万円台が中心です(2026年6月・SUUMO掲載情報ベース)。
土地から建てる場合は土地の条件と建物の仕様で総額が動くため、この水準を一つの物差しにしつつ、無理のない返済額に収まるかを先に確認します。
諸費用の内訳は別記事「
草津市で住宅購入にかかる諸費用と税金」をご参照ください。

資金面で建売や中古と違うのは、土地と建物で支払いの時期がずれる点です。
土地の代金は建物が完成する前に必要になるため、住宅ローンが実行されるまでの間を「つなぎ融資」や「土地先行融資」でまかなう方法があります。
つなぎ融資は一般に無担保で一時的に借りるぶん金利が高めで、つなぎ部分は住宅ローン控除の対象外とされています。
一方の土地先行融資(分割融資)は、土地を担保に土地分を先に借りる方法で、つなぎ融資より金利が低めの場合が多く、要件を満たせば住宅ローン控除の対象になり得ます。
ただし、担保の設定や金利、控除の扱いは金融機関・商品・契約内容によって異なるため、どちらが使えるかも含めて早めに金融機関へ相談し、控除の要件は国税庁などの公式情報で確認してください。

住宅ローンの金利は、変動・固定のどちらにするかで返済額が変わります。
足元の変動金利は最優遇でおおむね年0.9〜1.1%台が中心で(2026年・優遇後、金融機関で異なる)、全期間固定より低い水準です。
低金利を活かして手元資金を厚く保つ考え方もありますが、変動は将来の金利上昇を自分で引き受けるため、金利が上がっても返せる返済比率かの確認が前提です。
固定は返済額が完済まで読める安心が利点ですが、当初の金利・返済額は変動より高くなりやすい点は確認が必要です。
金利は変動するため、最新条件は各金融機関で確認してください。
土地予算・建物予算を含めた総額の整理は、
こちらのLINEからもお気軽にどうぞ。

建築会社の選び方と建築の進め方

注文住宅は、土地探しと建築会社選びを並行して進めると、土地に合った建物の見通しが立てやすくなります。
会社によって得意な工法・性能・価格帯が異なるため、複数社に相談し、設計と見積もりを比較して選ぶのが基本です。

建築の大きな流れは、次のとおりです。
○ 住宅ローンの事前審査(資金枠の確認)
○ 土地の検討と並行して、建築会社へ相談・プラン依頼
○ 土地の売買契約と決済(つなぎ融資/土地先行融資の実行タイミングを確認)
○ 建築請負契約・設計の打ち合わせ・仕様の決定
○ 着工から上棟、完成・引渡し(住宅ローン本実行)

特に土地の売買契約前に、希望する建物が法規や敷地形状に収まるか、付帯工事を含む概算総額が予算内かを建築会社と確認しておくと、土地を買ってから計画が合わない行き違いを防げます。
期間は土地・設計・工事の条件で変わりますが、土地探しを含めると1年前後かかることも多く、入居したい時期から逆算して計画することが大切です。
建築中は、基礎の配筋や構造、断熱などの工程を確認できるタイミングがあるため、可能な範囲で現場を見ておくと安心につながります。

注文住宅が向いている人ーー建売・中古と迷ったとき

注文住宅・建売・中古は、優劣ではなく暮らし方と進め方で選ぶものです。

注文住宅が向いているのは、次のような方です。
○ 間取りや性能、素材に希望があり、設計から関わりたい
○ 入居まで時間をかけられ、逆算して計画を進められる
○ 土地から選んで、エリアや敷地条件にこだわりたい

一方で、入居時期を早めたい、総額を早く固めたい、完成した実物を見て決めたいという場合は、建売が合いやすい選び方です(別記事「建売を選ぶときのポイント」へ)。
立地を最優先したい場合は、中古戸建てやリノベーションも有力な選択肢になります。
草津市では、駅徒歩圏は土地が出にくいぶん、建売・中古も含めて検討し、郊外や湖岸寄りでゆとりある土地から注文住宅を建てる、といった組み合わせも現実的です。

まとめ:草津市で土地から家を建てるときのチェックリスト

最後に、土地から注文住宅を建てる際の確認ポイントを整理します。
○ 土地・建物・付帯工事・諸費用を合わせた総額での資金計画
○ 土地相場の把握(2026年公示地価/住宅地平均は坪約49万円台・駅徒歩圏は高め)
○ 用途地域・建ぺい率/容積率・市街化調整区域・接道の確認
○ 浸水などのハザード、地盤、土地の形状・日当たりの確認
○ 建築条件付き土地は、建築会社・期間・白紙解除条項の確認
○ つなぎ融資・土地先行融資(分割融資)の可否・実行時期・必要な自己資金を金融機関に確認
○ 金利タイプ(変動・固定)の選択は、上昇への耐性と家計の余力で判断
○ 建築会社は複数社で設計・見積もりを比較し、入居時期から逆算

土地から注文住宅を建てる道は、手間と時間がかかるぶん、エリアも住まいも自分の希望に合わせて選べるのが魅力です。
大切なのは、土地・建物・資金を別々にではなく一体で見て、無理のない総額に収めることです。

草津の街全体の特徴は、別記事「草津市はどんな街?」もあわせてご覧ください。
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