株、無難に乗り切ったシルバーウイークーー日経平均先物は840円高の6万5940円、円安前提の見切り発車買いと国内勢の売り|ONZA的市況ニュース
2026-09-24

記事内容:シルバーウイークの日本株先物は840円高、円安前提の見切り発車買い
2026.9.24の日経ニュースで、11年ぶりの5連休となった2026年のシルバーウイーク期間(19〜23日)に、株価指数先物市場で日本株相場が上昇したと報じられました。
先週に日米の中央銀行の政策決定会合を通過し、日本の大型連休中の米株高もあって、株買い・円売りが再び強まることを想定した見切り発車の買いの勢いが強まったようだと記事は伝えています。
連休明けとなる日本時間24日早朝に終えた大阪取引所の夜間取引(祝日取引を含む)で、日経平均先物は上昇しました。
12月物は祝日前18日の清算値と比べ840円高い6万5940円で引けました。
期間中は22日の夜間取引で大きく上昇しています。
同じ時間帯の21日の米国株市場では半導体・人工知能(AI)を含む大型ハイテク株が上昇し、ナスダック総合株価指数は6月2日以来、3カ月半ぶりに最高値を更新しました。
日経平均株価と連動性が高いナスダック指数の最高値更新を受け、日経平均先物にも買いの勢いが増したとみられます。
ナスダック指数は翌22日も上昇して連日で最高値を更新し、日経平均先物は23日の午後9時台に期間中の最高値となる6万7140円を付ける場面がありました。
連休前の18日清算値に比べ2040円高い水準です。
23日には米株式相場が下落し、その流れを受けて24日の夜間取引では上げ幅を縮めました。
それでも、日米の中央銀行の同時利上げでリスクオフのムードが強まり、大型連休中に円高・株安が進むとの懸念は杞憂に終わったようだと記事はみています。
JPモルガン証券の高田将成クオンツストラテジストは18日付のリポートで、同日に日銀が決めた0.25%の利上げと植田和男日銀総裁の記者会見について「国債市場の安定には成功しつつ、円安モメンタムもある程度残る結果となったことから、リスク資産である株式には絶妙に居心地の良い着地だった」と説明しました。
高田氏の推計では、CTA(商品投資顧問業者)の日経平均先物における5月以降の平均買いコストは6万5400円で、連休中はこの水準を上回って推移したため「CTAの買いポジション(持ち高)の復元ムードが高まる」とも予想しています。
大型連休中の執拗な先物買いには、順張り勢が買い持ち高を再び増やす目的での打診買いが含まれている可能性もありそうです。
CTAを含む一部の投機筋は、株価指数先物の買いを増やす局面ではヘッジ目的で円売りも同時に進めることで知られています。
積極財政を掲げる高市早苗政権が発足し、外国為替市場で円安基調が強まった2025年10月以降のドル円相場の平均値はおおよそ158円前後で、長期トレンドを示す200日移動平均は158円台半ばです。
ドルの打診買いによる円安再開を想定しやすい場面にあるとも記事はみており、23日のニューヨーク外国為替市場では一時1ドル=158円台前半まで円安・ドル高が進みました。
日銀が市場参加者に為替相場の水準を照会するレートチェックを米東部時間の18日午前に実施する前の水準に逆戻りしています。
海外勢が株価指数先物の買いと円売りの勢いを強めそうな一方、気掛かりなのは国内勢の売りです。
東京証券取引所によると、9月第2週(7〜11日)の投資部門別株式売買動向(現物)で、年金基金などの動向を映すとされる信託銀行は5506億円の売り越しでした。
5週連続の売り越しで、この期間だけで計1兆7700億円の売り越しです。
中間期末に向けた売りが今週以降も続くようだと、CTAの打診買いの勢いがそがれる可能性もあると記事は結んでいます。
ポイント:連休中の日本株先物を動かした前提
👉 日経平均先物は18日の清算値比840円高の6万5940円
連休中は22日の夜間取引で大きく上昇し、23日には期間中の最高値6万7140円を付けましたが、23日の米株安で上げ幅を縮めました。
👉 ナスダックの連日の最高値と、日米同時利上げの無難な通過
日経平均と連動性が高いナスダック指数の最高値更新が先物買いを呼び、日銀の利上げは国債市場の安定と円安モメンタムの残存で、株式には居心地の良い着地だったとJPモルガン証券の高田氏は説明しています。
👉 CTAの平均買いコスト6万5400円と、円売りを伴う先物買い
連休中は平均買いコストを上回って推移し、持ち高の復元が意識されています。
先物買いにはヘッジの円売りが伴い、ドル円は23日に158円台前半まで円安が進みました。
👉 気掛かりは国内勢の売り
信託銀行は9月第2週まで5週連続の売り越しで計1兆7700億円に上り、中間期末に向けた売りが続けば打診買いの勢いがそがれる可能性があります。
不動産との関係:株の評価額を頭金や繰り上げ返済に充てるなら、手取りと値動きの幅で見積もる
記事が伝える連休中の上昇は、円安が再び進むという前提に立った見切り発車の買いで、買いを後押ししたのは、ナスダックの最高値、CTAの持ち高の復元への期待、ヘッジの円売りを伴う円安の想定という複数の前提です。
24日早朝の引け値6万5940円は、CTAの平均買いコスト6万5400円を540円、約0.8%上回る水準で、記事の見立てではこの水準を上回っていることが持ち高の復元ムードにつながっています。
連休中の値動きも、18日の清算値から最大で約3.1%上がり、23日の高値から引け値までの一晩で約1.8%下がりました。
前提の一つが崩れれば、株価の水準は短い期間でも動きます。
株式や投資信託を持つ家計では、株高で増えた評価額を、住宅購入の頭金や諸費用、借入の繰り上げ返済の原資に見込むことがあります。
評価額は売るまで確定しない数字で、現金に換えるときには、課税口座なら値上がり益に税がかかり、売るまでの値動きで金額が変わります。
○前提:頭金や諸費用に充てる予定の株式・投資信託が評価額500万円、うち値上がり益が200万円、課税口座で保有
○売却時の税:値上がり益200万円×20.315%=約40.6万円
○いま売った場合の手取り:約459万円
○評価額が3%下がってから売った場合の手取り:約447万円(値上がり益185万円・税約37.6万円)
※仕組みを理解するための仮定です。
税率は2026年9月時点の国税庁の案内(所得税・復興特別所得税15.315%+住民税5%)によるもので、NISA口座の値上がり益は非課税です。
評価額の500万円をそのまま頭金に見込むと、手取りとの差は40万円を超え、値動き次第でさらに広がります。
頭金や諸費用に使う予定の額は、評価額ではなく税引き後の手取りで見積もり、使う日までの値動きの幅を差し引いておくと、購入の計画が相場に左右されにくくなります。
物件価格に加えていくら必要かの内訳については大津市で住宅購入にかかる諸費用と税金ーー物件価格に加えていくら必要かを内訳から整理する、草津市で住宅購入にかかる諸費用と税金ーー物件価格に加えていくら必要かを内訳から整理する、守山市で住宅購入にかかる諸費用と税金ーー物件価格に加えていくら必要かを内訳から整理するで整理しています。
住宅の購入では、契約時の手付金と引き渡し時の残代金の支払日が決まっていて、その日に必要な額は相場と関係なく決まっています。
値動きのある資産でこの額を用意する場合、いつ現金に換えるかの考え方は2つあります。
必要額が確定したら支払日までに段階的に現金に換えて値動きの影響を小さくする方法と、運用を続けたい分は必要額に値動きの幅を上乗せして持っておく方法です。
記事が気掛かりとする信託銀行の売りのように、相場の向きを左右する材料は連休明けにも残っているため、どちらを選ぶかは、支払日に必要額を確実にすることと運用を続けることのどちらを優先するかで決めます。
借入を返済中の人にとっては、株高の評価額を繰り上げ返済に回すかどうかの判断にもなります。
繰り上げ返済で確実に減るのは、返した元本にかかる借入金利の分の利息で、運用を続けて見込めるのは値動きを伴う値上がり益と配当です。
9月18日の日銀の利上げのように借入金利が上がる局面では、繰り上げ返済で減る利息の分も大きくなりますが、手元資金が減る分、急な出費や金利がさらに上がったときの備えは薄くなります。
月々を軽くしたいか、総支払いを減らしたいか、手元資金を厚くしておきたいか、運用を続けたいかで答えが変わるため、繰り上げ返済と運用の継続はどちらも選べる選択肢として並べ、評価額ではなく手取りで比べます。
ONZAとしての整理
今回の記事で目を引くのは、連休中の上昇が円安を前提にした見切り発車の買いとされ、引け値がCTAの平均買いコストを約0.8%上回る水準にとどまることと、信託銀行の売り越しが5週で1兆7700億円に上ることです。
株価の水準は、海外の株高や為替、投機筋の持ち高という前提の上に乗っていて、その前提は個人には動かせません。
ONZAは株式と不動産を収益の源泉が違う資産として並べ、株式は値上がり益と配当、不動産は家賃と整理しています。
両方を持つ家計では、現金に換えやすい株式が頭金や諸費用、返済の備えの役を担うことが多いため、その役を任せる分は評価額ではなく手取りで見積もり、使う日と必要額を先に決めておくと、相場の前提が揺れたときにも住まいや物件の計画が揺れにくくなります。
株式と現物不動産の性質の違いについては現物不動産 vs 株式(インデックス投資)── レバレッジ・インカム・流動性で整理するで整理しています。
もう一つは、日銀の利上げの直後に、連休中の株高が続いた点です。
記事では日米の同時利上げで円高・株安が進むとの懸念は杞憂に終わりましたが、変動金利の借入では、利上げは適用金利の見直しを通じて返済額に届きます。
株高の評価額で返済の備えを厚く見積もらず、手取りで見積もった備えと、金利が上がっても返せる余力を別々に確かめておくことが、株と借入の両方を持つ家計の足元の確認になります。
まとめ
👉 記事内容の要点
11年ぶりの5連休となったシルバーウイーク中、日経平均先物は18日の清算値比840円高の6万5940円で引け、23日には期間中の最高値6万7140円を付けた
ナスダック指数の連日の最高値更新が先物買いを呼び、日米の同時利上げで円高・株安が進むとの懸念は杞憂に終わったと記事はみている
CTAの平均買いコストは6万5400円と推計され、ヘッジの円売りを伴う先物買いのなか、ドル円は23日に158円台前半まで円安が進んだ
信託銀行は5週連続の売り越しで計1兆7700億円に上り、中間期末に向けた売りが続けば打診買いの勢いがそがれる可能性がある
👉 行動指針
株式や投資信託の評価額を頭金や諸費用に充てるときは、税引き後の手取り(評価額500万円・値上がり益200万円なら約459万円)で見積もり、使う日までの値動きの幅を差し引いておく
手付金と残代金の支払日に合わせて、段階的に現金に換えるか、値動きの幅を上乗せして運用を続けるかを、どちらを優先するかで決めておく
繰り上げ返済と運用の継続はどちらも選べる選択肢として並べて手取りで比べ、金利が上がっても返せる余力は別に確かめておく
ご相談について
投資用でご検討の方
株式と不動産を両方お持ちの場合、株の評価額をどこまで購入資金や返済の備えに見込めるかで、組める計画が変わります。
検討中の物件について、手取りで見積もった自己資金と、金利が上がった場合の返済額を並べて、一緒に試算いたします。
売却をご検討の方
住み替えで売却と購入を並行して進める場合、売却代金と株式などの金融資産のどちらをいつ充てるかで、資金の段取りが変わります。
残債、売却の見込み額、購入の支払日を並べて、無理のない順番を一緒に確認します。
居住用でご検討の方
頭金や諸費用に株式や投資信託を充てる予定の場合は、評価額ではなく手取りで見積もっておくと、購入の計画が相場に左右されにくくなります。
暮らしに合う住まいと、無理のない資金計画を一緒に整理していきましょう。
お気軽にお問合せください。
不動産に関するご相談は、LINEからお気軽にどうぞ。毎日7:00〜21:00、無料で対応しています。