京都市

京都市で二人暮らしの賃貸を探すーー1LDKか2LDKか、二人の通勤と同棲・新婚の契約で考える

同棲や結婚を機に京都市で二人暮らしを始めるときは、「1LDKか2LDKか」と「どの駅に住むか」で、毎月の家賃と暮らしやすさが大きく変わります。
二人で部屋を借りる場合は、契約のしかたや引越し後の手続きにも、一人暮らしとは違う確認点があります。

この記事では、京都・滋賀エリアを専門とするONZA Estate代表の飯田の視点から、京都市で二人暮らしの部屋を探すときの家賃の目安、間取りと駅の選び方、同棲・新婚の契約と手続きを整理いたします。
駅別・間取り別の家賃相場や初期費用、更新料などの契約の基本は、別記事「
京都市で賃貸物件を探すときのポイント」で整理しています。
数値や制度は2026年10月時点で確認した情報です。

京都市の二人暮らしの家賃ーー夫婦のみの世帯の平均は約8.5万円

2023年の住宅・土地統計調査によると、京都市で借家に住む2人世帯は5万5,400世帯で、1か月当たり家賃の平均は7万1,906円です。
このうち、高齢夫婦を除く夫婦のみの世帯(2万2,100世帯)に絞ると、平均は8万4,848円になります。
いずれも公営住宅などを含む借家全体の平均で、家賃0円の世帯を含み、共益費や管理費は含みません。

高齢夫婦を除く夫婦のみの世帯の家賃は、8万〜9万円未満が最も多く、7万〜10万円未満の世帯が約半数を占めます。
二人で家賃を分担する場合は、共益費や駐車場代も含めた毎月の総額で考え、どちらがいくら負担するかを先に話し合っておくと安心です。

1LDKか2LDKかーー広さと暮らし方で選ぶ

国の住生活基本計画(2026年3月閣議決定)は、2人世帯などが生活を営むことができる規模を考慮して、今後供給・流通を促す住宅の規模を「40㎡程度を上回る住宅」としています。
同じ1LDKや2LDKでも広さは物件によって違うため、間取りの名前だけでなく、面積(㎡)でも比べましょう。

1LDKと2LDKの違いは、次の4つの軸で整理できます。
●家賃
・1LDK:同じ駅・条件なら、2LDKより家賃を抑えやすい
・2LDK:1LDKより家賃が上がり、上がり幅は駅によって違う
●在宅勤務と生活リズム
・1LDK:個室が1つのため、在宅勤務や勤務時間のずれがあると、音や明かりが気になりやすい
・2LDK:寝室とは別のもう1部屋を、仕事部屋や片方の寝室に使える
●光熱費と家具
・1LDK:部屋数が少ないぶん、冷暖房や家具の費用を抑えやすい
・2LDK:部屋数が多いぶん、光熱費や家具の費用がかさみやすい
●家族が増えたとき
・1LDK:住み替えが必要になりやすい
・2LDK:すぐに住み替えずに対応しやすい

迷ったときは、在宅勤務の有無、二人の生活時間のずれ、家族が増える可能性の3つから考えると、どちらが合うかを決めやすくなります。

駅は「二人の通勤」と「間取りによる家賃差」で選ぶ

京都市は鉄道の路線が多く、2020年の国勢調査では、市内に住んで大阪府で働く人が3万7,584人、滋賀県で働く人が1万4,329人います。
二人の勤務先が別の方向でも、京都駅(JR・近鉄・地下鉄烏丸線)、四条・烏丸(阪急・地下鉄烏丸線)、山科(JR・地下鉄東西線・京阪京津線)のような乗り換えのしやすい駅を起点にすると、候補を組み立てやすくなります。
路線ごとの所要時間は、別記事「
大阪通勤者が京都市に住むときの判断軸」と「共働き世帯が京都市に住むときの注意点」で整理しています。

駅を選ぶときは、通勤のしやすさに加えて、1LDKから2LDKにすると家賃がいくら上がるかも確かめておきましょう。
同じ条件(マンション・築15〜20年・駅徒歩5〜10分)で比べた家賃の差(SUUMO・2026年7月10日更新)と、通勤の目安を並べると次のとおりです。

駅1LDKと2LDKの家賃の差通勤の目安(平日朝)
山科1.0万円JR新快速で大阪まで約37分。滋賀方面へはJR琵琶湖線・湖西線
桂1.3万円阪急で大阪梅田まで41〜42分
京都3.9万円JR新快速で大阪まで29〜30分
烏丸御池5.0万円地下鉄烏丸線と東西線が交わり、市内の移動がしやすい

中心部の駅ほど、広い部屋の家賃が上がりやすい傾向があります。
2LDKを考えるなら、二人の通勤時間と家賃の差をあわせて比べると、駅を選びやすくなります。
二人の条件に合う駅や物件のご相談は、
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同棲・新婚の契約で確認したいこと

二人で部屋を借りるときは、どちらが契約者(借主)になり、もう一人を同居人とするかを決めます。
国の賃貸住宅標準契約書では、契約書に借主と同居人の氏名を書き、新たに同居人を加えるとき(出生を除く)は貸主に通知することになっています。
標準契約書は国のひな形のため、実際の取り決めは物件ごとの契約書で確認し、どちらかが今住んでいる部屋で二人暮らしを始める場合も、管理会社などに事前に相談しましょう。

申し込みの前には、次の点を確認しておきます。
○ 二人で住める物件か(二人入居ができるか)
○ どちらを契約者にするか、入居審査に必要な書類は何か
○ 保証会社の利用が条件か、連帯保証人が必要か

個人が連帯保証人になる場合、2020年4月1日以降の契約では、保証する上限額(極度額)を定めなければ保証契約は無効になります(民法)。
親などに保証人を頼むときは、極度額を含めて契約の内容を伝えておくと安心です。
結婚前の同棲では、どちらかが退去することになったときの扱いや費用の分担も、二人で話し合っておきましょう。

引越し後の手続きと、新婚向けの補助

住所が変わったら、新しい住所に住み始めてから14日以内に住民票の届出をします(京都市外からなら転入届、市内での引越しなら転居届)。
京都市では、転入届は市役所の本庁舎では受け付けておらず、新しい住所の区役所・支所や出張所の窓口で手続きします。

国の交付金を使って新婚世帯の住居費などを補助する「結婚新生活支援事業」は、京都府内でも実施している市町村がありますが、京都市は実施していません(京都府が公表している2025・2026年度の事業一覧)。
京都市で部屋を借りる場合は、補助を前提にせずに資金計画を立てておきましょう。

将来の住み替え・購入も視野に

二人暮らしの部屋は、ずっと住む前提でなくてもかまいません。
2023年の統計では、夫婦と3歳未満の子の3人世帯の平均家賃は9万4,467円で、高齢夫婦を除く夫婦のみの世帯より約1万円高くなっています。
家族が増えるタイミングは、借り続けるか、購入するかを考えるきっかけにもなります。

「このまま借り続けるか、買うか」の考え方は、別記事「京都市で賃貸と購入はどちらがいい?」で整理しています。
まずは賃貸で二人の暮らし方を確かめてから、次の住まいを考えるという順番も、無理のない進め方です。

まとめ:京都市で二人暮らしを始めるチェックリスト

○ 家賃は、共益費や駐車場代を含めた毎月の総額で考え、二人の負担の分け方を先に決める(高齢夫婦を除く夫婦のみの世帯の平均は8万4,848円・2023年)
○ 間取りは、在宅勤務・生活時間のずれ・家族が増える可能性で1LDKか2LDKかを決め、面積(㎡)でも比べる
○ 駅は、二人の通勤のしやすさと、2LDKにしたときの家賃の上がり方をあわせて比べる
○ 同棲なら、二人入居ができるかと、契約者・同居人の決め方を確認する。新婚なら、保証の内容や名義を二人で確認する
○ 引越し後は14日以内に転入届・転居届を出す。京都市には結婚新生活支援事業の補助がないため、補助を前提にしない

二人暮らしの部屋選びは、二人の暮らし方をすり合わせる最初の機会にもなります。
優先したい条件を話し合ってから探し始めると、候補を絞りやすくなります。

京都の街全体の特徴は、別記事「京都市はどんな街?」もあわせてご覧ください。
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