栗東駅と手原駅、どちらに住む?同じ栗東市内でも路線の違いで変わる暮らしと資産性
「栗東駅と手原駅、同じ栗東市内なのに何がそんなに違うんですか?」
滋賀県で物件を探している方から、ときどき受ける質問です。
どちらもJRの駅で、住所は同じ栗東市。
しかし実際に暮らしてみると、通勤の感覚も、土地の価格も、将来売却するときの買い手の見つかりやすさも、かなり異なります。
その違いを生んでいるのは、路線の性格です。
栗東駅はJR琵琶湖線、手原駅はJR草津線。
琵琶湖線は京都・大阪へ直結する幹線、草津線は草津駅から柘植駅方面を結ぶローカル線で、運行本数がまったく違います。
この記事では、同じ市内にありながら性格の異なる2駅を、通勤アクセス・生活環境・価格帯・資産性の観点から比較します。
長く住むことを前提にしつつ、ライフステージの変化や転勤など、万一の売却場面でも困りにくいかという視点も含めて整理しました。
「どちらが優れているか」ではなく、「自分の暮らし方に合うのはどちらか」を判断する材料にしていただければ幸いです。
2駅の基本データをまず比べる
| 項目 | 栗東駅 | 手原駅 |
|---|---|---|
| 路線 | JR琵琶湖線 | JR草津線 |
| 停車種別 | 普通中心(新快速は通過) | 普通のみ |
| 京都駅まで | 普通で約28分(直通) | 草津乗換で約30〜40分(時間帯により異なる) |
| 草津駅まで | 普通で約3分(1駅) | 草津線で約5分(1駅) |
| 駅勢圏の公示地価平均 | 約11.2万円/㎡ | 約6.6万円/㎡ |
地価だけ見ても、栗東駅周辺は手原駅周辺の約1.7倍の水準です。
同じ栗東市内でこれほど違うのは、路線の利便性がそのまま不動産価格に反映されている典型例といえます。
京都・大阪への通勤アクセス
栗東駅:新快速は通過だが、京都28分直通は十分実用的
栗東駅には新快速は停まりません。
ただし普通電車で京都駅まで約28分、乗り換えなしで到着します。
隣の草津駅までは普通で約3分なので、大阪方面へ向かう場合は草津駅で新快速に乗り換えるのが一般的です。
京都勤務であれば乗り換えなし、大阪勤務でも草津駅での乗り換え1回で済むため、共働き世帯や転勤族にとって十分な通勤圏といえます。
手原駅:草津線の本数が通勤のボトルネック
手原駅はJR草津線の駅です。
草津駅までは1駅・約5分ですが、草津線は平日日中で1時間に約1本というローカル線です。
ラッシュ時は若干増えますが、それでも琵琶湖線とは運行頻度がまったく異なります。
つまり、手原駅から京都へ向かう場合、草津駅での乗り換え自体は問題なくても、手原駅での電車待ちが最大1時間近く発生する可能性があります。
時刻表に合わせて家を出る必要があり、「ちょっと遅れたから次の電車で」という柔軟性が効きにくいのが実情です。
車通勤が中心の方や、在宅勤務が多い方であれば問題になりませんが、毎日電車で通勤する方にとっては、この本数の差は生活リズムに直結します。
駅周辺の雰囲気と生活環境
栗東駅周辺:駅直結に近い商業施設と徒歩圏の買い物環境
栗東駅の東口からは、ペデストリアンデッキ経由で徒歩約1分のウイングプラザがあります。
複合商業施設で、駅を出てすぐ買い物や用事を済ませられる利便性があります。
駅周辺は住宅地として整備が進んでおり、ファミリー層や共働き世帯が多く住んでいます。
駅東口から徒歩約2〜3分にはアル・プラザ栗東(平和堂運営)があり、食料品から日用品まで揃います。
手原駅周辺:静かな住宅地と車前提の買い物環境
手原駅周辺は、栗東駅と比べると商業施設は少なく、静かな住宅地が広がっています。
地域密着型のスーパーが徒歩圏内にあり、日常の買い物には対応できます。
ただし、大型商業施設や飲食店の選択肢は限られるため、週末の買い物やレジャーは車での移動が前提になります。
逆にいえば、駅前の喧騒がなく、落ち着いた環境で子育てをしたい方には向いているエリアです。
土地・マンション価格と相場感
栗東駅周辺の公示地価平均は約11.2万円/㎡です。
一方、手原駅周辺は約6.6万円/㎡で、栗東駅より約4.6万円/㎡低い水準です。
同じ栗東市内で、これほど地価に差があるのは珍しいことではありません。
鉄道利便性が高いエリアほど需要が集中し、地価が上がりやすいという傾向は、滋賀県内の他のエリアでも共通して見られます。
中古マンションについては、手原駅周辺で築10年・70㎡の参考価格が約2,703万円(LIFULL HOME'S調べ、2026年5月閲覧時点)となっています。
直近の価格変動は+0.24%とほぼ横ばいです。
栗東駅周辺は中古マンションの供給自体が少なく、相場データが限られています。
土地を購入して注文住宅を建てる場合、手原駅周辺であれば同じ予算でより広い土地を確保できる可能性があります。
ただし、将来の売却を考えると、買い手の属性が限定される点は考慮が必要です。
資産性・将来の売りやすさ
不動産を購入する際、「長く住むつもりだから売却のことは考えなくていい」と思う方もいらっしゃいます。
しかし、ライフステージの変化や転勤などで売却を検討する局面は、誰にでも起こりえます。
長く住むことを前提にしつつも、万一の売却場面で買い手を見つけやすい物件かどうかは、住み替えのしやすさに直結します。
栗東駅周辺は、琵琶湖線沿線で京都28分という立地から、共働き世帯・転勤族・京都通勤のDINKSなど、多様な属性の買い手が想定できます。
手原駅周辺は、地価が安い分、初期コストを抑えたいファミリー層には魅力的です。
ただし、草津線の本数制約から、電車通勤を前提とする買い手には敬遠されやすい面があります。
将来の売却時には、車生活中心の層や、静かな環境を求める層に絞られる可能性があります。
こんな人には栗東駅、こんな人には手原駅
栗東駅が向いている方
京都・大阪への電車通勤が日常的にある
共働きで、夫婦それぞれの通勤利便性を重視したい
将来の売却時に、買い手を見つけやすい立地を選びたい
駅周辺の商業施設や徒歩圏のスーパーで日常の買い物を済ませたい
手原駅が向いている方
車通勤が中心で、電車の本数はあまり気にならない
同じ予算でより広い土地・住宅を確保したい
駅前の喧騒がない、静かな住宅地で子育てをしたい
在宅勤務が多く、通勤頻度が週に数回程度
どちらが正解ということではなく、自分の働き方・家族構成・将来の見通しに合った選択をすることが大切です。
まとめ
栗東駅と手原駅は、同じ栗東市内にありながら、路線の性格がまったく異なります。
琵琶湖線の栗東駅は京都28分直通で通勤利便性が高く、草津線の手原駅は本数が限られる代わりに地価が安く静かな環境が魅力です。
「どちらの駅が自分に合うか」は、通勤スタイル・予算・将来の売却可能性をどう考えるかによって変わります。
迷われている方は、実際に両駅を訪れて、駅前の雰囲気や電車の本数を体感してみることをおすすめします。
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栗東市内に限らず、滋賀・京都エリアで「自分に合う立地」を一緒に考えます。
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データ出典:国土交通省 地価公示(2026年)、LIFULL HOME'S プライスマップ(2026年5月閲覧)
掲載・参考価格は2026年5月時点のデータであり、成約価格とは異なります。
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