草津駅と石山駅、どちらに住む?通勤・価格・子育て・資産性で徹底比較

「草津と石山、どちらがいいですか?」

このエリアで物件を探している方から受ける質問の中で、草津と石山の組み合わせはやや意外かもしれません。
ひとつは滋賀の中心商業都市、もうひとつは大津市南部の実力派——
知名度では草津の方が上ですが、実際の不動産データを見ると、石山駅の存在感は見た目以上に大きいです。

この記事では、京都・滋賀エリアを専門とするONZA Estateが、2駅をデータと現場感覚の両方から整理します。
どちらが
あなたの暮らしにどちらが合うかを考えるための情報をお届けします。


2駅の基本データをまず比べる

項目草津駅石山駅
行政上の位置づけ草津市の中心核大津市の「広域拠点」
JR年間乗車人員約1,079万人(2024年度)約767.6万人(2024年度)
公示地価2025(坪)548,100円(+3.4%)
公示地価2025(㎡・駅勢圏平均)12.81万円/㎡
中古マンション参考価格(70㎡・築10年)約2,459万円約3,209万円
中古マンション価格変動(直近3年)+2.42%+10.25%

掲載・参考ベースのデータです。成約価格とは異なります。

中古マンションの参考価格と価格上昇率で、石山駅が大きく上回っています。
草津駅の方が商業の厚みは上ですが、不動産市場としての勢いは石山駅が際立っています。
この逆転がどこから来るのか、以下で読み解いていきます。


京都・大阪への通勤時間

草津駅 → 京都駅: 新快速で約21分

石山駅 → 京都駅: 新快速で約13分

草津駅 → 大阪駅: 新快速で約51分

石山駅 → 大阪駅: 新快速で約43分

石山駅の方が京都・大阪まで約8分ほど速いです。
毎日の通勤で往復すると、その差は小さくないです。

ただし草津駅には、JR草津線が乗り入れています。
甲賀・柘植方面への接続があるため、勤務先によっては草津駅の乗換利便性が活きるケースもあります。
純粋な京都・大阪への速さでは石山駅が上ですが、行き先次第では草津駅の方が便利になることもあります。

石山駅はさらに、京阪石山坂本線との乗換駅でもあります。
石山寺や坂本・比叡山方面への観光・移動に便利で、週末の行動範囲が広がるという面もあります。


駅前の雰囲気と商業環境

草津駅前:商業と都市機能が凝縮された街

草津駅は草津市の「玄関口」として行政が継続的に整備してきた場所です。
西口徒歩3分にはエイスクエア(アル・プラザ草津とディオワールドを核店舗とする市内最大のショッピングセンター)、東口には駅直結の近鉄百貨店草津店(滋賀県内唯一の百貨店)があります。
都市機能誘導区域は約173haと広く、2025年度からは駅から1km圏を対象にした「草津駅周辺エリア未来ビジョン」が始動しています。

「歩いて完結できる商業環境」という点では、草津駅の方が圧倒的に厚みがあります。
週末の買い物、外食、日用品調達まで、駅周辺でほぼ賄えるのが草津駅エリアの強さです。

石山駅前:「地味だが強い」バランス型の街

石山駅から徒歩約4分の位置に平和堂石山(大津市松原町)があり、日常の買い物は十分対応できます。
草津駅ほどの商業集積ではないですが、その分「生活するには必要十分で、人も多すぎない」という落ち着いた雰囲気があります。

石山駅は大津市南部の広い住宅地への玄関口でもあり、駅前商業と周辺の住宅地が自然につながっています。
「目立たないがバランスが良い」——これが石山駅を表す言葉として実務上もよく使われる整理です。


中古マンション価格と相場感

石山駅の価格上昇が際立っている

参考価格ベースで見ると、石山駅周辺の中古マンション(70㎡・築10年)は約3,209万円と、草津駅の約2,459万円より750万円ほど高いです。

さらに直近3年の価格変動は石山+10.25%、草津+2.42%と大きな差があります。
「なぜ石山の方が高く、値上がりも強いのか」という疑問は自然です。
京都への近さが価格に反映されていること、そして大津市南部の住宅需要を一手に受ける石山駅の立地の強さが背景にあります。

草津駅は手頃な価格帯で選択肢が広い

草津駅周辺は価格水準が石山より低い分、同じ予算でより広い物件や駅近の物件を選べるケースもあります。
掲載中古マンションの在庫も29件と一定の厚みがあり、「買いやすく、選びやすい」市場環境です。


資産性・将来の売りやすさ

石山駅の資産性:大津市南部の「中核」として安定

石山駅は大津市の「広域拠点」に指定されており、行政上も重要な位置づけです。
JR年間乗車人員は767.6万人と、大津市内の比較対象の中でも最も多い水準です。

買い手・借り手の母集団が広く、マンション・ファミリー実需・共働き層のどの需要にも対応しやすいため、将来の売却場面でも説明しやすい出口が作りやすいエリアです。

草津駅の資産性:草津市内で最も流動性が高い

草津駅は草津市内で最も乗車人員が多く、商業・行政・再開発が重なる中核エリアです。
公示地価の変動率+3.4%と堅調で、中古マンションの在庫と需要に一定の厚みがあります。

価格水準は石山より低いですが、その分「買いやすく、売りやすい」という流動性の安定感があります。
特に2,000〜3,000万円台のファミリー向けマンションは、買い手の裾野が広く出口を作りやすい価格帯です。

人口動態の違いも意識しておく

草津市は2050年に向けて微増予測(約144千人→145千人)が出ており、人口面のベースは安定しています。

大津市全体は2020年の約345千人から2050年に約320千人へ減少が見込まれていますが、石山駅周辺は大津市南部の広い住宅地を抱えており、需要のベースは比較的安定しているエリアです。
同じ大津市内でも学区・エリアによって動態に差があるため、エリアを絞って確認することが重要です。


子育て・生活環境

草津駅エリア

草津川跡地公園(de愛ひろば)が徒歩6分にあり、休日に子どもと歩いて出かけられる環境があります。
商業施設の充実度が高く、日用品調達のしやすさは2駅の中で草津が上回ります。

草津市全体として2025年4月時点で待機児童48人・保留児童122人が存在しており、保育所の競争は現実としてあります。
子育て世代が多く流入している分、保育需要も強い状況なので、事前の確認が必要です。

石山駅エリア

石山駅周辺は大津市南部の広い住宅地への玄関口で、ファミリー向けの住宅地と駅前が自然につながっています。
共働き・転勤族・ファミリー実需の幅広い層が住んでおり、学区も複数の選択肢があります。

草津ほど人口流入の勢いは強くないですが、その分「落ち着いた環境で子育てしやすい」という側面もあります。
大津市南部は医療機関も充実しており、生活の安心感は高いエリアです。


こんな人には草津駅、こんな人には石山駅

草津駅が向いているのは

商業利便を最大限に使いたいファミリーや共働き

JR草津線の接続が必要な勤務先がある人

草津市内での生活を前提に考えている人

石山駅が向いているのは

京都・大阪への通勤時間を少しでも短くしたい人

落ち着いた住環境でバランスよく暮らしたいファミリー

京阪への乗換で行動範囲を広げたい人


最後に

草津駅と石山駅は、同じJR琵琶湖線でも「街の個性」「価格水準」「通勤距離」がそれぞれ違います。
どちらが優れているかではなく、自分の生活軸に合うかどうかで選ぶ場所です。

商業の厚みと手頃な価格帯を重視するなら草津駅、京都・大阪への近さと資産性を取るなら石山駅、というのがシンプルな整理です。

この記事のデータは参考・掲載ベースであり、成約価格や実態とは異なる場合があります。
具体的な物件選びや購入のタイミングについては、現地を知る担当者への確認をおすすめします。

ONZA Estateでは、草津・大津エリアを中心に売買・賃貸のご相談を承っています。
「自分にはどちらのエリアが向いているか」という漠然とした相談から、「この物件の価格は実際どうか」という具体的な質問まで、LINEからお気軽にご連絡ください。


データ出典:LIFULL HOME'S 住まいインデックス、大津市立地適正化計画、国土交通省地価公示、草津市都市計画マスタープランほか掲載・参考価格は2026年5月時点のデータであり、成約価格とは異なります。

住まい探しについて、お気軽にご相談ください。