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今週の市場展望ーー日経平均は7万円回復か、長期金利は3%割れの見方、円は底堅く推移|ONZA的市況ニュース

2026-10-13

今週の市場展望ーー日経平均は7万円回復か、長期金利は3%割れの見方、円は底堅く推移|ONZA的市況ニュース

記事内容:10月12〜16日の週、株・金利・為替・商品の見通し

2026.10.10の日経ニュースで、10月12〜16日の週の市場見通しが整理されました。
日経平均株価は上値を試す場面がありそうで、人工知能(AI)や半導体関連企業の利益拡大期待が改めて強まり、投資家は強気に傾いています。
国内債券市場では高市早苗首相の最近の発言を受けて過度な財政懸念が和らぎ、長期金利は3%割れとの見方が出ています。
外国為替市場では日米当局の協調姿勢に支えられて円が対ドルで底堅く推移するとみられ、中東情勢の緊張が続くなか、原油価格は高止まりしそうです。
市場ごとの見通しは次のとおりです。

日経平均は7万円を回復する展開が見込まれています。
AI・半導体関連企業への業績期待を背景に投資家のリスクオン姿勢は強まっており、5〜9日の日経平均は週間で721円(1%)上昇し、6日には終値ベースで約3カ月ぶりに7万円台を回復しました。
金利高への懸念は依然くすぶるものの、好業績期待を支えに「地合いは改善している」(和キャピタルの村松一之運用本部部長)との声が多いとしています。
今週は台湾積体電路製造(TSMC)やオランダのASMLホールディングなど半導体関連の決算が控え、市場予想を上回る好業績が確認できれば、投資家のリスクオン姿勢に拍車がかかり、再び7万円を回復する可能性があります。

米金融機関の決算発表も本格化し、市場が注目するのは実績値よりも金利環境を巡る経営陣トップの評価です。
SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「金利高が業績見通しや消費者に与える影響を巡る発言が焦点となりそうだ」としています。
14日には米消費者物価指数(CPI)の発表が控え、インフレ加速や早期利上げ観測の高まりが確認されない限り、株式市場への影響は限定的との見方が多い一方、山口氏は「米長期金利が5.3%台まで上昇すれば、AI・半導体株高の上値を抑えるリスクがある」と指摘しています。

国内債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが低下(債券価格は上昇)余地を探る展開になりそうです。
高市政権が市場と丁寧に対話する姿勢を示していることから、過度な財政懸念が和らぎ、3%割れを試す可能性もあります。
財務省は14日に5年債入札を実施します。
明治安田アセットマネジメントの大崎秀一シニア・ポートフォリオ・マネジャーは、足元の5年債利回りの水準がすでに日銀の政策金利の到達点(ターミナルレート)を織り込みつつあるとして、「さらなる上昇を見込んで入札が崩れる展開にはなりにくい」と指摘しています。

高市首相は8日、「いわゆるリフレ政策が必要な局面ではない」と述べました。
大崎氏は「財政懸念がなくなったわけではないが、市場を意識した発言が出てきた。
多少買い安心感がある」とし、「これまでの急速な金利上昇の巻き戻しが起き、3%割れを試す展開になるだろう」と予想しています。
9日の長期金利は3.010%で取引を終えました。
岡三証券の長谷川直也チーフ債券ストラテジストは、海外の金利上昇の落ち着きや高い利回りが意識されるとして2.9%台までの低下を見込む一方、「低下すれば戻り売りも出やすく、2.9%を割れる展開は想定していない」としています。
米債券市場でも金利の低下が見込まれており、長谷川氏は「14日公表の米消費者物価指数(CPI)の結果が市場予想比で下振れすれば、過度に高まった米利上げ期待が後退し、中期・長期を中心に米金利の低下につながる」と話し、原油価格の上昇が一服していることも債券の買い材料とみています。

外国為替市場では、対ドルの円相場が底堅く推移しそうです。
円安けん制に向けた日米当局の協調姿勢が引き続き下値を支え、米物価指標の結果次第では、米利上げ観測が後退して円高・ドル安が進む可能性もあります。
米国では14日にCPI、15日に卸売物価指数(PPI)と小売売上高の結果が公表されます。
りそなホールディングスの梶田伸介チーフストラテジストは「物価指標の結果が市場予想を下回れば、10月の米利上げ観測が後退して円が上昇しやすい」として、円の上昇余地を1ドル=156円とみています。
米金利先物市場の値動きから米連邦準備理事会(FRB)の政策金利を予想する"フェドウオッチ"では、9日夕時点で10月の米利上げが2割ほど織り込まれています。
15日にバンコクで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の前後では、円安是正に対する日米当局の協調姿勢が示される可能性があり、オーストラリア・ニュージーランド銀行の町田広之ディレクターは、上値のメドを156円50銭付近と見込んでいます。

原油相場は高値圏での推移が続きそうです。
中東地域ではホルムズ海峡を通過するタンカーへの攻撃が相次ぎ、ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストは「攻撃によって情勢は緊迫しており下落基調とはなりにくい」と話しています。
主要7カ国(G7)は2日、国際エネルギー機関(IEA)を通じて1億バレルの石油備蓄を4カ月間で放出するとし、WTI先物は5〜9日の週前半は売りに押された後、1バレル90ドル台に反発するなど一進一退の値動きとなりました。
14日にはIEAの石油市場月報が発表され、原油生産量やホルムズ海峡の通航状況に回復傾向がみられれば、上値を抑える要因となりそうです。
金相場は引き続き上値が重い展開が予想され、5〜9日の週は米金利の先高観が重荷となって1トロイオンス4100〜4300ドルで推移しました。
CPIの結果が市場予想を上回ればFRBの利上げ観測が強まり、金利の付かない金は投資妙味が薄れるとの思惑から売りが集まりやすい一方、下値のめどは4000ドル程度との見方があり、マーケットアナリストの豊島逸夫氏は「4000ドルを割り込むと各国の中央銀行による金買いが増えるため下値を支えるだろう」と指摘しています。

ポイント:今週の5市場

👉 日経平均は7万円回復か

AI・半導体関連の好業績期待を支えに、TSMCやASMLなどの決算次第で再び7万円を回復する可能性があります。

👉 長期金利は3%割れを試す可能性

高市首相の市場を意識した発言で過度な財政懸念が和らぎ、9日に3.010%だった長期金利は2.9%台までの低下を見込む見方があります。

👉 円は日米当局の協調姿勢で底堅い

米物価指標が市場予想を下回れば米利上げ観測が後退し、円は156円程度まで上昇する余地があるとみられています。

👉 原油は高値圏、金は上値が重い

ホルムズ海峡のタンカー攻撃で原油は下がりにくく、金は米金利の先高観が重荷ながら4000ドル程度が下値のめどとされます。

不動産との関係:5つの市場に不動産の一枠を足すなら、長期金利の水準と政策金利の到達点を見る週

記事が伝えるのは、AI・半導体関連の好業績期待で株が上値を試し、国内では過度な財政懸念が和らいで長期金利が3%割れを試すとの見方が出る一方、米国の物価指標や中東情勢が相場を動かしうる1週間の見通しです。
5つの市場に不動産の一枠を足すなら、最も直接届くのは国内の金利で、今週は長期金利の水準と、5年債が織り込みつつあるとされる政策金利の到達点が手がかりになります。

固定型の住宅ローンの金利は長期金利をもとに決まるため、長期金利が3%割れを試す展開になれば、固定型の金利には時間をおいて下がる方向の材料になります。
ただ、2.9%台までの低下を見込む岡三証券の長谷川氏も、低下すれば戻り売りが出やすく2.9%を割れる展開は想定していないとしており、低下の幅は限られるとの見方も並んでいます。

変動型の金利は、日銀の政策金利の変更が銀行の基準金利を通じて及ぶことで見直されていきます。
明治安田アセットマネジメントの大崎氏は、5年債の利回りがすでに日銀の政策金利の到達点を織り込みつつあると指摘しており、到達点は、利上げがどこまで続くかについての市場の見立てです。
変動金利で借りる人にとっては、返済額がどこまで上がりうるかを考える目安になり、その水準でも返せる余力があるかを確かめておくことが、借入の構えになります。
変動金利を選ぶ理由と上昇局面での考え方については
変動金利を選ぶ理由 ── 金利上昇局面での選び方で整理しています。

ONZAとしての整理

今回の記事で目を引くのは、9日に3.010%だった長期金利が3%割れを試すとの見方が出るなかで、5年債の利回りについては日銀の政策金利の到達点を織り込みつつあるとの指摘がある点です。
長い期間の金利には低下の余地を探る動きがある一方、5年債の利回りには、利上げの行き着く先が織り込まれつつあります。

ONZAは投資用・住宅とも変動金利を主軸に考え、金利が上がっても返せる余力をセットにしています。
到達点が意識され始めた局面では、到達点まで上がったときの返済額でも余力が残るかを確かめておくことが基本です。
固定型を選ぶ場合も、長期金利が3%割れを試すとの見方と、低下の幅は限られるとの見方の両方を踏まえ、借りる時点の水準で返済の計画を立てることになります。

まとめ

👉 記事内容の要点

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日経平均はAI・半導体関連の好業績期待を支えに、TSMCやASMLなどの決算と14日の米CPI次第で、再び7万円を回復する可能性がある

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国内の長期金利は高市首相の市場を意識した発言で過度な財政懸念が和らぎ、9日の3.010%から3%割れを試すとの見方が出ている

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5年債の利回りは日銀の政策金利の到達点を織り込みつつあるとされ、14日の5年債入札は崩れにくいとの見方がある

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円は日米当局の円安けん制の協調姿勢に支えられて底堅く、原油はホルムズ海峡のタンカー攻撃で高値圏、金は4000ドル程度が下値のめどとされる

👉 行動指針

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固定型を検討しているなら、長期金利の3%割れの見方とあわせて、低下の幅は限られるとの見方も踏まえて水準を確かめる

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変動金利で借りている、または借りる予定なら、政策金利の到達点まで上がったときの返済額でも余力が残るかを確かめる

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投資用の物件は、金利が上がった場合の返済額を、家賃収入と手元資金のバランスで確かめておく

ご相談について

投資用でご検討の方

投資用の借入は変動金利を前提に考えるため、政策金利がどこまで上がるかは返済計画の目安になります。
検討中・保有中の物件について、金利が上がった場合の返済額と、家賃収入や手元資金とのバランスを一緒に試算いたします。

売却をご検討の方

金利の動きは、借入を使って買う買い手の予算にも表れます。
お持ちの物件の状況とご意向に合わせて、売り出しの時期と進め方を一緒に整理します。

居住用でご検討の方

住宅ローンの金利は、固定型なら長期金利、変動型なら政策金利の動きで変わります。
暮らしに合う住まいを、金利が上がっても無理なく返せる計画で一緒に考えていきましょう。

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