大津市

共働き世帯が大津市に住むときの注意点

朝は保育園に送ってから駅へ、夕方はお迎えと買い物を分担する——共働き世帯の住まい選びは、この毎日の流れを二人で無理なく回せるかどうかが出発点になります。
大津市は京都に近い県庁所在地ですが、市域が南北に長く、駅やエリアによって通勤・送迎・買い物の条件が大きく変わります。
この記事では、京都・滋賀エリアを専門とするONZA Estate代表の飯田の視点から、共働き世帯が大津市で住まいを選ぶときに押さえておきたい注意点を整理いたします。

共働き世帯にとって大津市が持つ強みと制約

まず、大津市の位置づけを確認しておきます。
大津市は滋賀県の県庁所在地で、県内最大の市です。
JR大津駅から京都駅まで新快速で約9分という近さで、京都方面へ通勤する世帯が多い一方、市内にも滋賀県庁・大津市役所などの官公庁や、日本電気硝子の本社・滋賀銀行の本店をはじめとする事業所があります。
つまり「一人は京都へ、もう一人は市内へ」という勤務先の組み合わせでも、住まいの候補を組み立てやすい街です。

一方で、制約もあります。
大津市は新快速が停まる駅とそうでない駅が混在しており、同じ「駅徒歩圏」でも通勤時間が大きく変わります。
また、住宅の選択肢は駅周辺のマンションに集まりやすく(分譲マンションの約半数が大津駅・大津京駅周辺の中部に集中)、駅から離れると車への依存度が高くなります。
時間が限られる共働き世帯では、このエリアによる差が入居後の生活の回しやすさを大きく左右します。

注意点1:通勤動線を「二人分」で考える

住宅選びでは、どちらか一方の通勤を基準に物件を決めてしまいがちです。
しかし共働きでは、二人の通勤動線が両立するかを必ず見ておきたいところです。大津市では特に、駅の選び方がそのまま通勤時間の差になります。

・琵琶湖線の市内4駅のうち、新快速が停まるのは大津駅・石山駅のみ(大津→京都約9分・石山→京都新快速で約13分)
・湖西線では大津京駅・比叡山坂本駅・堅田駅などに新快速が停車(大津京→京都約10〜12分・堅田→京都新快速で約20分)
・京阪京津線を使えば、びわ湖浜大津から三条京阪まで乗り換えなしで約22分(京都市営地下鉄東西線に直通)

見落とされがちなのが、3つ目の京阪京津線です。
JRが京都駅方面への動線だとすると、京津線は山科・御陵・三条など京都市中心部の東側への別ルートです。
二人の勤務先が「京都駅の近く」と「地下鉄東西線の沿線」に分かれているような場合でも、浜大津周辺を候補にすると両方の通勤が成立することがあります。
逆に、大阪方面への通勤が入る場合は注意が必要です。湖西線の駅からは山科で新快速に乗り換えるのが基本になるため、乗り換えの負担を減らすなら琵琶湖線側の駅が有力になります。
二人の勤務先の組み合わせからエリアを絞りたい場合は、勤務先を添えて
LINEからお気軽にご相談ください。

注意点2:保育園・児童クラブ(学童)への送迎動線が生活の中心になる

子どもがいる共働き世帯では、「自宅 → 保育園 → 駅(または職場)」という朝の流れが毎日無理なく回るかが、通勤と同じくらい重要です。

大津市の保育は、数字の見方に注意が必要です。
令和8年4月1日現在の待機児童数は31人と、前年の132人から大きく改善しました。
ただし、特定の園のみを希望しているなどの理由で利用保留となった児童は390人おり、希望する園に入れるとは限らないのが実情です。
入園の一斉申込みは前年の秋に行われるため、住まいの検討と並行して早めに情報収集を始めるのが現実的です。
数字の詳しい見方や学校選択制については、別記事「
大津市の子育て環境を住まい選びから考える」で整理しています。

小学校に上がってからの放課後の預け先も、共働きには欠かせない確認点です。
大津市立児童クラブ(学童)の令和8年度の概要は次のとおりです。

・対象:小学1〜6年生(保護者の就労などの要件あり)
・開所時間:授業のある日は放課後〜18時、夏休みなどの長期休業日は8時〜18時
・延長:申請により18時30分まで(月額1,000円)または19時まで(月額2,000円)
・費用:保育料が月額10,000円(7月・8月のみ12,000円)、間食費が月額3,500円

※上記は令和8年度の内容です。保育園の募集状況や児童クラブの利用条件・料金は年度により変わるため、申込み前に大津市公式でご確認ください。

お迎えの締め切り時刻と二人の帰宅時間が両立するかは、住まいの場所によって変わります。
このほか、子どもの急な発熱に備える病児保育の施設も市内にあり、利用には事前登録が必要です。実施施設や利用方法もあわせて大津市公式でご確認ください。

注意点3:車が「1台」か「2台」かで物件の選択肢が変わる

大津市では、住むエリアによって必要な車の台数が変わり、これは共働き世帯の資金計画に直結します。

大津駅・石山駅などの駅徒歩圏であれば、通勤を電車に任せて車は1台で生活を回せるケースもあります。
一方、駅から離れた郊外では、二人がそれぞれ車で動く前提になりやすく、駐車場2台分を確保できる物件かどうかが条件になってきます。
車2台分の維持費は住宅ローンの返済とあわせて見ておくと、予算の見通しが立てやすくなります。
同じ予算でも、駅徒歩圏のマンションか、郊外の広い戸建てかで車の前提が変わるため、通勤・送迎・買い物のどれを車に頼るのかを一度書き出してから比べると判断しやすくなります。

注意点4:時短・家事効率を左右する生活利便を確認する

日々の買い物のしやすさは、共働きの平日の回しやすさに直結します。
大津市は、買い物が駅前で完結しやすいエリアと、車前提の郊外型のエリアがはっきり分かれます。

・大津駅周辺:駅舎内の商業施設「ビエラ大津」や駅前のスーパー(フレンドマート大津駅前店)があり、帰宅途中の買い物を済ませやすい環境です
・石山駅周辺:京阪石山駅のすぐ近くにスーパー(平和堂石山店)があり、駅利用と買い物を組み合わせやすい立地です
・大津京駅周辺:公園と一体になった商業施設「ブランチ大津京」が徒歩圏にあります
・堅田駅周辺:駅前のアル・プラザ堅田が日常の買い物に使いやすい環境です
・瀬田など郊外寄りのエリア:フォレオ大津一里山のように、車でのまとめ買いに向いた施設が中心になります

「仕事から帰って、どう夕食を準備するか」という平日の具体的な動きを思い描くと、エリアの向き・不向きが見えてきます。

注意点5:将来のライフステージ変化を想定しておく

共働きを前提に選んだ住まいが、ライフステージの変化後にも機能するかという視点も大切です。

産休・育休で一時的に収入が減る期間の返済、子どもの成長に伴う部屋数、親の介護が必要になったときの対応——こうした変化をある程度想定しておくと、10〜15年後に「住み替えたいのに動かせない」という状況を避けやすくなります。
大津市の駅周辺は、京都方面への通勤需要に加えて、官公庁や市内事業所への通勤といった需要源が複数あります。
駅からの距離や間取りなど物件の条件による差はありますが、住み替えや転勤でやむを得ず手放す局面でも選択肢が残る「動かせる物件か」を購入時点で意識しておくことが、共働き世帯の住まい選びでは特に効いてきます。
購入と賃貸で迷っている段階なら、別記事「
大津市で賃貸と購入はどちらがいい?」もご参照ください。

まとめ:共働き世帯が大津市で住まいを選ぶ基準

共働き世帯が大津市で住まいを選ぶときに優先したい順序は、次のとおりです。

① 二人の通勤動線が両立する駅・エリアを先に絞る(新快速停車駅か、京阪京津線も使えるか)
② 保育園・児童クラブへの送迎と、お迎えの時刻が通勤と両立するか確かめる
③ 車の必要台数を見極め、維持費まで含めて資金計画を組む
④ 日々の買い物が平日の生活リズムに合うエリアかを見る
⑤ 将来の住み替えも見据え、需要の広い「動かせる物件」を意識する

大津市は、駅と沿線の選び方しだいで、共働きの通勤・子育て・家事を組み立てやすい街です。
大津の街全体の特徴は、別記事「
大津市はどんな街?」もあわせてご覧ください。
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