草津市の住まい選びで後悔しないためにーーよくあるケースと対策
草津駅前のマンションを想像して購入したのに、実際の生活圏は車中心だった。
南草津の便利さに惹かれて選んだが、学生街の活気が想像以上だった。
こうしたギャップは、草津市での住宅購入でよく聞かれる声です。
草津市は人口約14万人、滋賀県内で大津市に次ぐ第2位の都市規模を持ち、若年層の転入で人口増が続いています(2026年5月1日・草津市推計)。
京阪神へのアクセスもよく人気の高いエリアですが、その一方で「思っていたのと違った」という声が出やすい市でもあります。
理由は、草津駅周辺と南草津駅周辺、そして郊外で街の性格が大きく異なり、検討段階でその差をつかみきれないまま購入に至るケースが少なくないからです。
この記事では、ONZA Estate代表の飯田の視点から、草津市での住宅購入で後悔につながりやすいパターンを整理いたします。
購入を検討している方は、事前のチェックリストとして活用してください。
ケース1:思ったより車が必要だった
草津で後悔の声として多いのが、車の必要度に関するものです。
草津駅・南草津駅の駅前はマンションや商業施設が集まり、徒歩で買い物や用事を済ませやすいエリアです。
一方で、駅から離れた郊外の住宅地では、日常の買い物・通院・送迎のほとんどが車前提になります。
注意したいのは、「駅への距離」と「日常の生活動線」は別物だという点です。
「駅まで車で5分」という説明を聞いて安心していたが、スーパー・小児科・保育園の送迎などはまた別方向で、結局毎日何度も車を出すことになった、というのは郊外でよくある実態です。
駅近を選ぶなら、必要なときだけ自転車やカーシェアで補うという方法もありますが、郊外中心の生活なら車の保有・維持費を家計に織り込んでおくことが大切です。
物件価格だけでなく、生活コスト全体で判断しましょう。
ケース2:駅から遠くて通勤が想定以上につらかった
草津駅から京都駅まで新快速で約20分、大阪駅まで約50分、南草津駅から京都駅までは約18分と、京阪神への通勤利便は草津の大きな魅力です(JR琵琶湖線・新快速利用時の目安/2026年時点)。
ただし、この所要時間はあくまで「駅から乗車した場合」の話です。
郊外の住宅地から駅まで、バスや車でさらに時間がかかるケースがあります。
朝の通勤時間に換算すると、自宅から職場まで片道1時間を大きく超えることも珍しくありません。
内覧時は週末や昼間に訪れることが多く、平日朝のラッシュ時の実際の所要時間を確認できていないまま決断しがちです。
「草津なら通勤が楽」と思っていたのに、駅までのアクセスを甘く見ていた、というパターンには注意が必要です。
ケース3:人気と地価上昇で予算オーバー・高値づかみになった
草津は滋賀県内でも住宅価格が高めのエリアです。
2026年の住宅地公示地価は、草津市平均で約14.98万円/㎡(坪約49.5万円)、前年比+4.5%と県内でも高い上昇率を示しています(国土交通省・2026年公示地価)。
とくに南草津駅周辺の上昇が目立ちます。
ここで注意したいのは、公示地価は土地価格の指標であり、以下の物件価格とは別の目安だという点です。
SUUMOの掲載情報をもとにした目安では、中古マンション3LDKは草津駅周辺で約2,800〜4,500万円台、南草津駅周辺で約3,000〜5,000万円台、新築戸建て(土地120㎡前後)は市内全域で約3,500〜5,500万円台が中心です(2026年6月時点)。
人気エリアゆえに「早く決めないと」と焦り、予算を超えて購入してしまうケースが見られます。
地価が上昇しているのは事実ですが、「今買わないと損」という勢いだけで予算を超えるのは禁物です。
無理のない返済額から逆算し、新築だけでなく築浅の中古も含めて比較すると、納得感のある選択がしやすくなります。
ケース4:草津駅と南草津駅を一括りにしてエリアを誤った
草津でとくに起こりやすいのが、ふたつの駅の性格の違いを把握しないまま「草津市」で物件を選んでしまうケースです。
草津駅周辺は、市役所や、駅西口の大型ショッピングセンター「エイスクエア」、東口の「近鉄百貨店草津店」が集まる行政・商業の中心で、東海道と中山道が合流した宿場町を起源とする落ち着いた中心市街地です。
南草津駅周辺は、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)の玄関口として発展した、学生や若い世代の多い活気あるエリアで、新快速停車駅の中でも乗車人員上位の駅です。
そのため、落ち着いた住環境を求めていたのに学生街の賑わいが想定以上だった、あるいは便利さを求めていたのに駅から離れて不便だった、というミスマッチが起こります。
南草津は学期中の人出や繁忙期の雰囲気も、住む前に一度見ておくと安心です。
また、南草津駅周辺は人気と地価上昇が顕著なため、活気や利便性だけで判断せず、同じ予算で草津駅側や近接エリアの選択肢と比較し、価格が妥当かを見ておくことも重要です。
「どちらの駅を生活の軸にするか」を先に決めることが、後悔を防ぐ近道です。
ケース5:子育て環境や学区を後から知って困った
草津市は子育て世帯に人気で、こども医療費助成は通院・入院ともに18歳年度末まで(所得制限あり)、市立小学校14校・中学校7校という体制が整っています(草津市公式情報・2026年時点)。
ただし、人口が増え続けているため、エリアによっては保育施設の入りやすさや学校の児童数に差が出ます。
「草津は子育てしやすい」という全体的なイメージだけで選ぶと、希望の保育施設に入りにくいエリアだった、通学距離が想定より長かった、というケースもあります。
保育施設・小学校・中学校(学区・校区)の場所と通園・通学距離を、物件選定の段階で具体的に確認しておくことが重要です。
制度や校区は変更される場合があるため、最新情報は草津市の公式情報で確認しましょう。
ケース6:郊外を選んで、将来売れるか不安になった
購入時は「広い家がいい」「静かに子育てしたい」と郊外の戸建てを選んだが、将来、転勤や家族構成の変化で住み替えを考えたときに「売れるか不安」という声が出てきます。
草津は地価が上昇基調にあり需要の裏付けが厚いエリアですが、流動性はエリアで差があります。
草津駅・南草津駅の徒歩圏は需要が安定している一方、駅から離れた郊外・築古の物件は、売却に時間がかかる傾向があります。
また、南草津周辺では立命館BKCによる賃貸需要を意識する見方もありますが、居住用として買う場合は「貸せそう」だけでなく、自分たちの暮らしや将来の売却時の需要と合うかを確認する必要があります。
住宅は購入した瞬間から「将来どう手放すか」を考えておくと安心です。
居住用として買う場合でも、10〜15年後に売る・貸すという選択肢が取れる立地かどうかで、選ぶべき物件・エリアの基準が変わってきます。
エリア・物件選びのご相談は、こちらのLINEからお気軽にどうぞ。
まとめ:後悔を防ぐための3つの視点
草津での住宅購入における後悔の多くは、「今の暮らしやすさ」や「人気」だけを基準に選んだことに起因しています。
後悔しない購入のために持っておきたい視点は、次の3点です。
① 生活コスト全体で考える
物件価格だけでなく、車の維持費・通勤交通費・保育費なども含めて予算を組む。
人気と地価上昇に流されず、無理のない返済額から逆算する(ケース1・2・3に対応)。
② 将来の出口を想定する
10〜15年後に売る・貸すという選択肢が取れる立地かを購入前に検討する。
とくに郊外物件は流動性の確認が重要(ケース6に対応)。
③ エリアを「暮らしのシーン」と「駅」で確認する
平日朝の通勤、子どもの送迎、週末の買い物を想定し、草津駅か南草津駅か、どのエリアかまで絞り込む。
学区・校区も含め、週末の内覧だけでは見えない情報が多い(ケース4・5に対応)。
草津市での住まい探し(購入・賃貸)のご相談は、LINEからお気軽にお問い合わせください。
エリアごとの特性や物件の流動性について、個別に整理してご案内いたします。
草津の街全体の特徴は、別記事「草津市はどんな街?」もあわせてご覧ください。
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