草津市に住む前に確認したい“車依存”の実態ーーエリア別の必要度と家計への影響
「滋賀に住むなら車が要る」というイメージを持たれている方は多いと思います。
ただ、草津市に関しては、その実態は住むエリアと生活スタイルによって大きく変わります。
草津市には新快速が停車する草津駅・南草津駅という2つの駅があり、駅徒歩圏なら車の利用を抑えた暮らしも選びやすい一方、郊外や湖岸寄りでは車が生活の軸になります。
この記事では、京都・滋賀エリアを専門とするONZA Estate代表の飯田の視点から、草津市の“車依存”の実態をエリア別に整理し、車の台数の判断基準、家計への影響、車利用を抑えたい方の選択肢まで、住まい選びの前に確認しておきたいポイントをまとめます。
草津市の車事情ーー県全体は車社会、草津は選択肢が広い
まず前提として、滋賀県は公開統計(2026年時点)で一世帯あたりの自家用乗用車の普及台数が全国平均を上回る水準にあり、車の所有を前提としたライフスタイルが定着している県です。
これは草津市に限らず、県全体の生活インフラの特徴といえます。
そのなかで草津市は、JR琵琶湖線の新快速停車駅が2つある、県内でも公共交通の便に恵まれた市です。
草津駅から京都駅まで約20分・大阪駅まで約50分、南草津駅から京都駅まで約18分(いずれも2026年時点の目安)と、通勤の軸を電車に置きやすく、駅徒歩圏であれば車の利用を抑えた暮らしを選びやすいのが特徴です。
一方で、生活シーンごとに見ると、次のような場面で車の出番があります。
○ 通勤:駅徒歩圏の外から草津駅・南草津駅までの移動
○ 買い物:イオンモール草津など郊外型の大型店への移動
○ 送迎:保育園・習い事・学校への送り迎え
○ 通院:医療機関へのアクセス
○ 週末:琵琶湖周辺や近隣市へのお出かけ
つまり「草津に住むと車が要るか」は市全体で一律に決まるのではなく、住むエリアと生活スタイル次第で必要度が変わる、というのが実態に近い見方です。
エリア別に見る草津市の車依存度
草津市内のエリアごとに、車の必要度を整理します。
草津駅周辺
市役所などの行政機能と、西口の大型ショッピングセンター「エイスクエア」(アル・プラザ草津など)が集まる市の中心で、買い物・手続き・通院を駅前で完結しやすいエリアです。
車1台、あるいは利用頻度を抑えた運用でも生活が成り立ちやすいのが特徴です。
南草津駅周辺
新快速停車駅の徒歩圏に日常の買い物施設がそろい、立命館大学びわこ・くさつキャンパスを背景にした活気ある新興住宅エリアです。
電車通勤と駅前の生活利便を組み合わせれば、こちらも車への依存を抑えやすいエリアです。
郊外(市の中部・西部)
戸建て中心の住宅地が広がり、買い物はロードサイド店舗や地域のスーパーを車で使う暮らしになります。
バス路線はあるものの本数が限られる地域が多く、通勤・買い物とも車利用が前提となるエリアです。
湖岸寄り
映画館を併設したイオンモール草津があり、車での買い物には便利な一方、草津駅・南草津駅方面へは、場所や道路状況によって車で15〜20分以上かかることがあります。
琵琶湖の自然に近い環境を楽しめるエリアで、生活全般で車が中心になります。
このように、草津駅・南草津駅からの距離に応じて、車依存度はグラデーション状に変化するのが草津市の実態です。
草津市で車1台か車2台かを判断する基準
「我が家は車1台で足りるのか、2台必要か」は、住まい選びの前に整理しておきたいテーマです。
車1台で運用しやすいケース
住まいが草津駅・南草津駅の徒歩圏(おおむね徒歩15分以内)
夫婦のどちらか、または両方が電車通勤
子どもの送迎が徒歩・自転車圏で完結
平日の買い物先が駅前にある
車2台が現実的なケース
住まいが駅から離れた郊外・湖岸寄り
共働きで夫婦とも車通勤、または勤務地が別方向
保育園・習い事の送迎を並行して行う日常
親世帯との近居・同居で送迎や通院のサポートがある
とくに共働き世帯では、片方が車を使っている間にもう一方が動けず不便を感じ、結果として2台目を持つケースが多くなります。
購入前の段階で、平日の朝夕の動線を具体的にシミュレーションしておくことをおすすめします。
車依存が家計に与える影響(年間維持費)
車の台数は、家計への影響が想像以上に大きい要素です。
車2台を維持する場合の年間コストの目安を整理します(2026年時点の目安。車種・走行距離・契約条件で変わります)。
○ 自動車保険(2台):年15〜25万円
○ 自動車税(2台):年6〜10万円
○ ガソリン代(2台分):月2〜4万円(年24〜48万円)
○ 車検・整備:年10〜15万円(2台合計)
合算すると、車の使い方にもよりますが、年間でおおむね50〜70万円程度を見込む家庭が多く、走行距離が多い場合はさらに膨らみます。
10年間で500〜700万円になり、車両本体や買い替えの費用を加えると総額はさらに大きくなります。
住宅ローンの返済額に置き換えると、金利や返済期間で変わりますが、35年返済の概算では年間60万円(月5万円相当)は借入額にしておよそ1,500〜1,800万円分の返済余力に匹敵します。
つまり、車1台で暮らせるエリアを選ぶか、2台前提のエリアを選ぶかは、実質的に選べる物件のグレードにも影響する判断だといえます。
もちろん、車がもたらす移動の自由や生活の楽しさは数字だけでは測れません。
大切なのは、住まいの予算を「土地・建物の価格」だけでなく「住んだ後の車関連コスト」まで含めて考えることです。
ご家庭の条件での試算やエリア選びのご相談は、こちらのLINEからどうぞ。
車利用を抑えたい人の選択肢
「できれば車の利用は最小限にしたい」「将来は1台に集約したい」という方にも、草津市には選択肢があります。
草津駅・南草津駅の徒歩圏
新快速で京都・大阪へ直通でき、駅前に商業・行政・医療がまとまっているため、日常的な車利用を抑えた暮らしを実現しやすいエリアです。
2つの駅それぞれに徒歩圏があるぶん、予算や好みに合わせて選択肢を広げられるのは草津ならではの強みです。
駅近であれば、近距離の移動は自転車、遠出や荷物の多い日はカーシェアで補う、という方法もあります。
出口の観点から見た駅徒歩圏
車利用を抑えやすい駅徒歩圏は、将来の売却・賃貸でも選択肢が残りやすいエリアでもあります。
京阪神への通勤需要や立命館大学、市内の大手事業所といった需要源が複数あり、買い手・借り手の属性が広いためです。
草津市は人口が増え続け(約14万人・2026年5月時点の市推計)、住宅地の公示地価も平均約14.98万円/㎡(前年比+4.5%、2026年・国土交通省)と上昇基調で、駅徒歩圏の需要は今後も一定の堅調さが見込めます。
一方、駅から離れたエリアには「土地を広く取れる」「価格を抑えられる」「自然環境が良い」という独自の魅力があり、車2台前提のライフスタイルを楽しめる方には良い選択になります。
どちらが優れているかではなく、自分たちの生活スタイルと将来設計に合うエリアを選ぶ視点が大切です。
まとめ:草津市での住まい選びの前に確認したいこと
草津市で住まいを選ぶ際に、“車”の観点から押さえておきたいポイントを整理します。
滋賀県全体は車社会だが、草津は新快速2駅があり、駅徒歩圏なら車利用を抑えた暮らしも選びやすい
駅徒歩圏とそれ以外で車依存度が大きく変わる(郊外・湖岸は車前提)
車2台の維持は年間50〜70万円程度の家計負担となり、住宅予算に直結する
エリア選びは「価格・広さ」だけでなく「車の必要台数」も含めて総合判断する
駅徒歩圏は将来の売却・賃貸への切り替えでも選択肢が残りやすい
購入時には「いま何台必要か」だけでなく、子育てフェーズの変化や定年後の生活、将来の住み替えの可能性まで含めて考えることをおすすめします。
5年後・10年後の生活動線を思い描いてエリアを絞り込むと、後悔の少ない選択につながります。
草津の街全体の特徴は、別記事「草津市はどんな街?」もあわせてご覧ください。
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