滋賀でマンションを売る ── 流れ・相場の調べ方・費用と税金
滋賀のマンションは、京都・大阪への通勤圏という立地を背景に、駅の近くを中心に取引が動いています。
一方で、同じ県内でも駅からの距離やエリアで売れ方は大きく変わるため、滋賀でマンション売却を考える際は「いくらで、どれくらいの期間で売れるのか」を物件ごとに丁寧に見る必要があります。
本記事では、ONZA Estate代表の飯田の視点から、滋賀で中古マンションを売るときの市場の見方、相場の調べ方、売却の流れ、費用と税金、マンションならではの準備までを整理します。
制度・税制は2026年7月時点の内容で、期間などの数字は一般的な目安です。個別の税務は税理士・税務署にご確認ください。
滋賀の中古マンション市場の特徴──エリアで動きが分かれる
滋賀の中古マンション流通は、大津から草津・南草津・守山・栗東にかけてのJR琵琶湖線(東海道線)沿線、いわゆる県南部に厚みがあります。
京都・大阪へ乗り換えなしで通える新快速停車駅の周辺は、通勤を重視する人から住み替えを検討する人まで買い手の属性が幅広く、駅近マンションは中古でも流通しやすいエリアです。
大津は京都に近く、市内の価格上昇を受けた需要の受け皿になる面があり、草津・南草津は商業施設や大学が集まり県内でも取引が活発です。
一方、湖西や湖北はエリアにより取引のペースが穏やかで、販売期間を長めに見るなど売り方の設計が変わります。
近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)のマンスリーレポートでも、滋賀の中古マンションは成約件数の前年比増が続いた時期が公表されるなど、堅調な推移が示されています(2025年8月度時点)。
つまり滋賀のマンション売却は、「県でひとくくり」ではなく「駅・エリア単位」で考えるのが出発点になります。
相場の調べ方──公的データと一例
売り出し前に、自分でも相場の当たりをつけられます。
・国土交通省「不動産情報ライブラリ」:2024年4月に運用が始まった国のサイトで、実際の取引価格情報や地価公示を地図で確認できます
・レインズ・マーケット・インフォメーション:不動産流通機構が運営し、中古マンションの成約価格を地域・面積・築年数で検索できます
・ポータルサイトの売出し事例:似た条件の売出価格が分かります(成約価格ではない点に注意)
見るときは、「同じ駅・徒歩分数が近い・面積と築年数が近い」事例を複数拾い、幅でとらえるのがコツです。
一例として、守山駅徒歩圏の中古マンションは60〜80㎡で約2,480万円前後という水準があります(SUUMO駅相場の中央値・2026年時点の一例)。
ただしこれはあくまで一例で、同じ滋賀でも駅・徒歩分数・築年数・管理状態で水準は大きく変わります。
最終的には、こうした自分調べの帯を持ったうえで、不動産会社の査定(机上→訪問)で自分の部屋の評価を確かめる流れが着実です。
マンションを売る流れと期間の目安──媒介契約の選び方も
売却の一般的な流れは次のとおりです(全体で3か月〜半年程度が一般的な目安・物件条件で変わります)。
・相場を調べ、複数社に査定を依頼する
・不動産会社と媒介契約を結ぶ
・販売活動・内覧対応(1〜3か月程度)
・売買契約の締結(手付金の受領)
・決済・引渡し(契約から1か月前後)
媒介契約には3つの型があります。
・専属専任媒介:1社に任せる。自分で買主を見つける取引は不可。レインズ登録5日以内・週1回以上の報告義務
・専任媒介:1社に任せるが、自分で買主を見つける取引は可。レインズ登録7日以内・2週に1回以上の報告義務
・一般媒介:複数社に同時に依頼できる。登録・報告の義務はなし
報告義務や販売への注力度、窓口の一本化を重視するなら専任系、複数社を競わせたいなら一般、というのが大まかな使い分けです。
どの契約でも、査定額の根拠と販売戦略の説明に納得できる会社を選ぶことが先決です。
費用と税金──手取りを見積もる
売却価格がそのまま手取りになるわけではありません。主な費用と税金は次のとおりです(2026年7月時点)。
・仲介手数料:上限は売買価格×3%+6万円+消費税(400万円超の場合・国土交通省告示)。なお800万円以下の取引には上限の特例があるため、対象になり得る場合は仲介会社に確認しましょう(2024年7月改正)
・印紙税:売買契約書に貼付します(契約金額により数千円〜数万円。軽減措置があります)
・抵当権抹消の費用:住宅ローンが残っている場合、完済とあわせて手続きし、司法書士報酬込みで数万円程度が目安
・譲渡所得税:売却益(売却価格−取得費−譲渡費用)に課税。売却した年の1月1日時点で所有5年超なら20.315%、5年以下なら39.63%(国税庁)
・3,000万円特別控除:自宅として住んでいたマンションなら、住まなくなった日から3年を経過する日の属する年の12月31日までの売却など要件を満たせば、譲渡所得から最高3,000万円を控除できます(国税庁。適用可否は税理士・税務署に確認を)
住宅ローンが残っている場合は、まず残債額を確認し、売却価格との差を把握するところから始めます。
売却代金で完済できれば決済時に抵当権を抹消し、下回る場合は不足分の自己資金や住み替え時のローンの組み方をあわせて検討します。
売却の段取りや手取りの見積りを確認したい場合は、LINEで物件の概要をお送りいただくと、進め方を整理できます。
マンションならではの準備──管理状況を伝える
戸建てと違い、マンションは「建物の管理状態」が価格と売れやすさに直結します。
・管理費・修繕積立金:滞納があると引渡しまでに精算が必要です。金額や値上げ予定は買い手が必ず確認するポイントです
・管理に係る重要事項調査報告書:管理会社が発行する書類で、修繕積立金の総額や長期修繕計画などが記載され、買主への説明に使われます。発行に時間がかかることがあるため、早めに仲介会社経由で手配しましょう
・長期修繕計画・総会議事録:大規模修繕の実施状況や予定が分かる資料は、買い手の安心材料になります
・マンション管理計画認定制度:2022年4月に始まった制度で、管理計画が自治体の認定を受けたマンションは、管理良好の客観的な目安になります(国土交通省)。自分のマンションが認定を受けているかは管理組合・管理会社に確認できます
・内覧の準備:清掃と明るさの確保が基本です。大がかりなリフォームは費用を回収しにくいことも多く、現況のまま価格や見せ方で調整するのが実務的です
「管理を買え」と言われるマンションだからこそ、管理状態を示す書類を揃えておくことが、買い手が安心して判断できる材料になります。
希望条件に近づけるために──査定の比べ方と買取の使い分け
最後に、売り方の詰めどころです。
・複数社の査定で「根拠」を比べる:査定額そのものより、使った成約事例と販売戦略の説明が納得できるかで選びます。高すぎる査定は、売出し後の長期化と値下げを招きがちです
・売出価格は相場の帯の中で:自分で調べた帯と査定根拠を突き合わせ、強気にする場合も根拠を持って設定します
・期限があるなら買取・買取保証も比較:住み替えや納税で期限が決まっているなら、不動産会社の買取や、一定期間で売れなければ買い取る買取保証をあわせて検討し、手取りと期限で比べます
・販売活動の状況を確認する:レインズへの登録状況や問い合わせ状況の報告を確認し、販売活動が開かれているかを見ます
売却は「価格」と「期限」のバランスです。
相場の帯→査定根拠→手取りの見積り、と順番に確かめていくと、判断がぶれにくくなります。
まとめ
滋賀のマンション売却のポイントは3つです。
・市場は駅・エリア単位で見る:南部の琵琶湖線沿線は取引が厚く、駅近は買い手の属性が広い一方、エリアで販売設計は変わります
・相場は成約データで帯をつかむ:不動産情報ライブラリ・レインズで似た条件の事例を集め、査定の根拠と突き合わせます
・手取りと管理書類を早めに確認する:費用・税金を引いた手取りを見積もり、管理に係る重要事項調査報告書などの書類を揃えておきます
数字はいずれも目安なので、最後は自分の物件の査定根拠と手取りで判断してください。
マンションの売却・住み替えのご相談は、LINEからお気軽にお問い合わせください。
物件と管理状況を踏まえて、相場の見方から手取りの見積りまで一緒に整理いたします。
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ONZA Estate | 滋賀・京都エリアの不動産仲介