滋賀の空き家バンク・補助金まとめ ── 市町の制度と使い方

親から受け継いだ滋賀の空き家をどうするか──売る・貸すの前に、「バンクに載せる」「補助金を使って直す」という選択肢を耳にした方も多いはずです。
ただ、空き家バンクも補助金も運営は市町ごとで、制度名から探し始めると迷いやすいのが実情です。
本記事では、ONZA Estate代表の飯田の視点から、滋賀の空き家事情、県内の空き家バンクの探し方と実例、補助金の探し方、相談窓口、そしてバンクと不動産会社の仲介の使い分けまで、確認する順番が分かる形で整理します。
制度の内容は2026年7月時点のもので、名称・金額・要件は自治体と年度で変わります。利用の際は必ず各市町の公式情報でご確認ください。

滋賀の空き家事情──県全体は少なめ、市町の差が大きい

まず前提として、滋賀は全国的に見ると空き家が少ない県です。
令和5年住宅・土地統計調査(滋賀県結果概要)によると、県内の空き家は81,600戸・空き家率12.3%で、全国の13.8%を下回り、全国でも低い水準です。空き家率は40年ぶりに低下に転じました。
ただし、市町ごとの差は大きく開いています。
・空き家率が高い市町:高島市23.1%、長浜市18.5%、東近江市17.5%など
・空き家率が低い市町:草津市6.7%が県内最低。人口流入が続く南部の琵琶湖線沿線は総じて低め
つまり、南部の駅近エリアでは空き家は市場で動きやすく、湖西・湖北など空き家率の高いエリアでは、バンクや移住需要と組み合わせて動かす工夫の余地が大きい──というのが滋賀の構図です。
自分の空き家がどちらのタイプかで、使う制度と売り方が変わってきます。

空き家バンクの仕組み──滋賀ではどう探す・どう使う

空き家バンクは、市町が空き家情報を集約し、利用希望者(主に移住・定住を考える人)に紹介する仕組みです。
自治体は原則として価格交渉や契約には直接関与しないため、契約の段階では宅建業者や専門家を入れるのが基本です(仕組みの詳細は空き家バンク活用ガイドの記事で解説しています)。
滋賀で探す入口は3つあります。
・滋賀県公式の「空き家バンクのご案内」ページ:県内市町のバンク窓口へ辿れます。大津市など物件所在地の市町のバンクを探す場合も、まずここから各市町の最新ページを確認するのが確実です
・全国版空き家・空き地バンク(LIFULL HOME'S・アットホーム運営):滋賀県内の登録物件を横断検索できます
・県公式移住ポータル「滋賀ぐらし」:移住支援や市町の情報とあわせて空き家情報にアクセスできます
滋賀では大半の市町が空き家バンクを設置していますが、運営方法や登録要件は市町ごとに異なり、設置状況も変わり得ます。
載せる側は、登録要件(対象物件・調査の有無)と掲載までの流れを最初に確認しておくと、その後がスムーズです。

市町のバンクの実例──長浜市空き家バンク

イメージをつかむために、県内でも空き家率が高く、バンク運営に力を入れる長浜市の例を見てみます。
長浜市には空き家バンクの専用サイトがあり、市の移住・定住施策と連動して物件情報を発信しています。
特徴的なのは、登録の前に専門家による物件調査を行い、一定の水準を満たした空き家をバンクに載せる運営です。
買う側・借りる側から見ると状態の見当がつけやすく、載せる側から見ると「調査を経て掲載される」ことが物件の信頼材料になります。
このように、同じ空き家バンクでも市町ごとに運営の丁寧さや対象が異なります。
登録の流れや調査内容、掲載条件は変更される場合があるため、申込み前に長浜市空き家バンクの公式サイトで最新情報をご確認ください。

滋賀の空き家補助金──探し方と長浜市の一例

空き家の改修・解体には、市町の補助金を使える場合があります。
一例として、長浜市には「空き家流通・活用促進事業補助金」があり、2026年7月時点では改修は上限20万円、家財処分は上限10万円が補助されます。対象要件・予算・金額は年度により変わるため、申請前に必ず市公式サイトで確認してください。
このほかにも、改修補助・解体(除却)補助・耐震関連の補助を設ける市町があります。探し方は次の3つが基本です。
・滋賀県公式の「空き家に関する支援制度」ページ:県内の支援制度の情報がまとまっています
・住宅リフォーム推進協議会「住宅リフォーム支援制度検索サイト」:所在地の市町の制度を横断検索できます
・物件所在地の市町の公式サイト・担当課:最新の募集状況と要件を確認できます
注意点は2つ。多くの補助金は「工事前の申請」が必要で、予算上限に達すると年度途中で締め切られることです。
どの制度から確認するかは、物件の目的と状態で分けると迷いません。
・売却・賃貸を考える:先に査定とバンクの登録条件を確認する
・住める状態にして活用する:着工前に改修補助の有無と要件を確認する
・活用予定がなく傷みが激しい:除却(解体)支援の有無を市町に確認する
この順番で当たれば、「使えたはずの補助を逃した」を避けやすくなります。

移住支援・相談窓口──動く前に使える入口

売却・活用の前段階で使える、実在の窓口と支援を挙げます。
・滋賀県公式「県内市町の空き家担当・相談窓口」ページ:市町ごとの空き家担当課の一覧です
・滋賀県宅地建物取引業協会「空き家無料相談所」:空き家相談員による無料相談で、売却・管理・解体などの入口相談ができます
・県の空き家セミナー・無料相談会:滋賀県が開催しており(令和6年度開催実績)、動画配信なども行われています
また、買い手・借り手側の動きを後押しする制度として、国の移住支援金があります。
東京圏からの移住者を対象に、要件を満たすと単身60万円・世帯100万円(子ども加算あり)が支給される制度で、滋賀でも市町を通じて取り扱われています。対象・要件は市町で異なるため、「滋賀ぐらし」や市町窓口で確認してください。
移住需要が入る仕組みが整っているエリアほど、バンク経由で空き家が動く土壌があります。
所有者側から見ると、こうした支援の対象になりやすい物件(住める状態・移住向きの立地)かどうかも、売り方を選ぶ材料になります。

バンクと仲介の使い分け──滋賀の場合

最後に、空き家バンクと不動産会社の仲介をどう使い分けるかです。
・南部・駅近の物件:草津・守山・大津など琵琶湖線沿線の駅徒歩圏は市場で買い手が見込めるため、仲介で購入希望者を探しやすい傾向があります。実際の売却可能性や価格帯は査定で確認しましょう
・郊外・湖西湖北・古民家:市場で動きにくい物件ほど、移住希望者という別の需要に届くバンクの強みが生きます。改修補助や移住支援と組み合わせられるのも利点です
・迷う場合:バンクと仲介は対立するものではなく、市町のルールが許せば併用も選択肢です。まず査定で市場性を確かめ、動きが鈍そうならバンク登録を足す、という順番が実務的です
どちらの経路でも、契約の場面では宅建業者・司法書士など専門家を入れて、安全に進めてください。

物件の市場性とバンク登録の相性を確認したい方は、LINEで物件概要をご共有ください

まとめ

滋賀の空き家対策の使い方は、次の3点に整理できます。
・滋賀は空き家率12.3%と全国的に低い一方、市町差が大きい(高島23.1%〜草津6.7%)。自分の物件のエリア特性から考える
・空き家バンクは県公式ページ・全国版バンク・「滋賀ぐらし」から市町の窓口へ。補助金は「売る・貸すなら査定とバンク条件」「直して使うなら改修補助」「傷みが激しいなら除却支援」の順で、県の支援制度ページと市町公式から最新を確認(工事前申請・年度予算に注意)
・南部駅近は仲介、市場で動きにくい物件はバンク+補助金・移住需要、と使い分ける。併用や専門家の関与も忘れずに
制度は年度で変わるため、動くと決めたら早めに市町へ確認するのが着実です。

空き家の活用・売却、バンクと仲介の使い分けのご相談は、LINEからお気軽にお問い合わせください。
物件の所在地と状態を踏まえて、使える制度の整理から一緒に進めます。
購入・賃貸のご相談も承っています。

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