日経平均7万円台へ戻り試すーー今週の3市場と不動産の構え|ONZA的市況ニュース
2026-07-13

記事内容:今週の株式・債券・円相場の見通し
2026.7.13の日経新聞で、今週(13〜17日)の株式・債券・円相場の見通しが報じられました。
株式は、日経平均株価が7万円台への戻りを試す展開が見込まれています。
債券は下落(金利は上昇)、円相場も下落が見込まれ、中東情勢と米国の物価指標が3市場に共通する変数として挙げられています。
株式から見ていきます。
前週の日経平均は1186円下落しました。
米国のAI・半導体株が下落する場面で日本の関連株にも利益確定売りが出ましたが、週後半はAIへの過剰投資に対する懸念が薄れ、押し目買いで持ち直しました。
今週はこの地合いを引き継ぎ、AI・半導体株への見直し買いが先行しそうです。
韓国の半導体メモリー大手SKハイニックスの米預託証券(ADR)が10日に米ナスダック市場に上場し、初値は公開価格を14%上回る順調な滑り出しでした。
半導体メモリー株の評価を押し上げる材料として、同業のキオクシアホールディングスなどへ買いが波及するとみられています。
7月下旬には2026年4〜6月期の決算発表が本格化し、期初の保守的な見通しが上方修正されるかが焦点です。
15日にはオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディング、16日には台湾積体電路製造(TSMC)が決算を発表します。
両社の業績はAI・半導体需要の実勢を映すため、好調な内容が確認されれば関連株への買いが強まりそうです。
債券は、金利の上昇圧力が続く見通しです。
前週は長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが一時2.900%と、1996年9月以来およそ30年ぶりの高水準に達しました。
積極財政や原油高に伴うインフレ圧力への警戒が根強く、財政を巡る不透明感から、投資家が保有期間に応じて求める上乗せ金利(タームプレミアム)が縮小する機運も乏しい状況です。
一方、10日に片山さつき財務相が、家計やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)をはじめとする年金基金による国内金融資産への投資を後押しする考えを示すと、国内債券への資金シフトの思惑から長期金利は2.700%へ大きく低下しました。
今週はこの思惑の実現性を見極める展開となり、GPIFのポートフォリオ見直しは不透明だとして、金利低下の余地は乏しいとの声も出ています。
14日には20年物国債の入札があり、需給の悪化が意識されれば売りが増えそうです。
円相場は、1ドル=162円84銭の39年半ぶり安値水準の更新も視野に入ります。
中東情勢の再緊迫で原油価格の高止まりが続けば、日本の貿易赤字の拡大懸念から円売り・ドル買いが出やすくなります。
日本の積極財政への懸念も円相場の重荷で、政府が経済財政運営の基本方針(骨太の方針)の閣議決定を先送りすると伝わっており、財政規律を巡る市場の反応を注視して文言を調整する構えです。
一方、162円台後半では政府・日銀による円買い介入への警戒が強まり、円の下値を支えやすいとみられています。
片山財務相の10日の発言では1円あまり円高に振れる場面もあり、週内も財務相らの発言に注目が集まりそうです。
3市場に共通する変数が、中東情勢と米国の物価・金融政策です。
イランの革命防衛隊は12日、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡を再封鎖すると宣言し、米中央軍は日本時間13日早朝にイランへの追加攻撃の開始を明らかにしました。
応酬が激化して原油相場が水準を切り上げれば、インフレ警戒で金利に上昇圧力がかかり、貿易赤字懸念で円が売られ、投資家のリスク回避で株の上値が抑えられるという経路で、3市場に同時に効いてきます。
米国では14日に6月の消費者物価指数(CPI)が発表され、14〜15日にはウォーシュFRB議長の議会証言も控えます。
米インフレへの懸念を強める内容なら、早期の米利上げ観測から日米金利差の拡大が意識され、円売りにつながりやすくなります。
国内では16日に日銀が生活意識に関するアンケート調査を公表し、個人の物価観が切り上がれば日銀の利上げを後押しする材料になります。
ポイント:今週の3市場
👉 日経平均は7万円台への戻りを試す
AI・半導体株への見直し買いと、4〜6月期決算への期待が相場を支えます。
👉 長期金利は30年ぶり水準圏で上昇圧力
積極財政と原油高によるインフレ警戒が重荷で、年金基金の国内シフトの実現性を見極める週です。
👉 円は39年半ぶり安値の更新も視野
中東緊迫と財政懸念が円売り要因で、162円台後半では円買い介入が警戒されます。
👉 共通の変数は中東と米CPI
ホルムズ海峡の再封鎖宣言と米国の追加攻撃、14日の米CPIの結果が3市場に効いてきます。
不動産との関係:ニュースで動く市場と、日々は動かない家賃
今週の3市場を動かすのは、中東情勢や米CPI、財政方針といったニュースです。
実際、前週は財務相の発言一つで長期金利が0.2%下がり、円相場が1円動きました。
株式・債券・為替は、材料一つで1日のうちに大きく値が動く、反応の速い市場です。
不動産は、これらと時間軸が異なります。
収益の源泉である家賃は、契約に基づいて毎月入る収入で、ニュースで日々動く性質のものではありません。
値動きと機動的に付き合う金融資産と、時間をかけて積み上げる不動産は役割が違うため、目的に応じて使い分ける考え方が基本になります。
ONZAとしての整理
今週は、ホルムズ海峡の行方と米CPI、骨太の方針という具体的な材料で、株・金利・円が同時に方向を試す週です。
ニュース一つで1日に1000円、1円と動く相場を短期で当て続けることは、プロの投資家でも容易ではありません。
相場は動かせない、という前提に立つと、時間軸の異なる収入源を組み合わせる意味が見えてきます。
日々の値動きと付き合う金融資産と、契約に基づく家賃を毎月積み上げる不動産。
役割の違う資産を並べて持っておくと、日々の値動きに資産全体が振らされにくくなります。
材料の多い週ほど、この構えの意味は大きいと考えています。
まとめ
👉 記事内容の要点
日経平均は7万円台への戻りを試す展開で、AI・半導体株への見直し買いと4〜6月期決算への期待が支え
長期金利は一時2.900%と30年ぶり高水準に達し、今週は年金基金の国内シフトの実現性を見極める展開
円は162円84銭の39年半ぶり安値の更新も視野で、162円台後半では円買い介入への警戒が円の下値を支える
中東情勢(ホルムズ海峡の再封鎖宣言・米国の追加攻撃)と14日の米CPIが3市場共通の変数
👉 行動指針
今週は14日の米CPIと20年物国債入札、16日の日銀の生活意識調査など、日程を押さえて臨む
株・金利・円の見通しは中東と財政次第で振れる前提で、短期の値動きを追いすぎない
資産全体では、日々動く市場と、家賃のように毎月積み上がる収入源の役割を分けて考える
金利に上昇圧力がかかる局面として、借入は上がっても返せる余力を確認しておく
ご相談について
投資用でご検討の方
不動産投資の軸は、日々の相場に振らされにくい家賃という毎月のインカムです。
賃貸需要が続く立地か、想定家賃が周辺の相場に見合っているかが出発点になります。
物件の見極めから資金計画まで、一緒に整理いたします。
売却をご検討の方
市場が大きく動く週は、資産全体を見直す機会にもなります。
保有物件のいまの価値と、売る・貸す・持ち続けるの選択肢を、市場の状況を踏まえて一緒に確認します。
居住用でご検討の方
金利が動く局面でも、住まい選びの基本は暮らしやすさと無理のない資金計画です。
月々の返済と手元に残す余力のバランスを軸に、一緒に整理していきましょう。
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