米雇用統計待ちで円安・金利はどう動くーー今週の5市場と不動産の構え|ONZA的市況ニュース
2026-06-28

記事内容:今週の相場見通し(5つの市場)
2026.6.28の日経ニュースで、今週の主要な市場の見通しが示されました。
最大の注目は、週後半の7月2日に発表される米国の雇用統計です。
雇用が強ければ、賃金や物価への圧力が残るとの見方から米国の利上げ観測が強まり、米金利の上昇やドル買いを通じて、為替や金利、原油、金などに影響しうると見られています。
弱ければ、その逆に利上げ観測は後退しやすくなります。
為替は、円安の基調が続きそうです。
まず日経平均株価は、7万円前後でもみあう展開が予想されています。
前週は7万2366円と最高値をつけた翌日に3000円ほど下げるなど、荒い値動きでした。
AI・半導体関連株への強気は続くものの、過熱を警戒した売りが出やすく、月末は機関投資家のリバランス(資産配分の調整)目的の売りも重なります。
大きな手がかりは雇用統計待ちで、投資家は様子見になりやすい局面です。
国内の長期金利(新発10年物国債利回り)は、低下が限定的とみられています。
株高を受けて進んだ"株売り・債券買い"が一巡したことに加え、財政を巡る懸念があるためです。
債券は買われると価格が上がって利回りは下がりますが、財政への懸念が強まると国債は売られやすく、価格の下落を通じて利回りには上昇圧力がかかります。
長期金利は5月に29年半ぶりの2.8%まで上昇しており、今週は2.57〜2.65%程度の予想です。
7月2日には10年債の入札も控えています。
円相場は、対ドルで円安の圧力が続きそうです。
米国の利上げ観測が強まると、日米の金利差が広がり、より高い金利を求めて円が売られやすくなるためです。
39年半ぶりの安値となる1ドル=162円が視野に入る一方、政府・日銀の介入への警戒感が円の下値を支えています。
政府が日銀の利上げに慎重な姿勢を示していることも、円売りの材料とされています。
原油相場は、神経質な値動きが見込まれます。
米国とイランが戦闘終結に向けて覚書に合意し、ホルムズ海峡の通航が確認されたことで価格は急落し、WTI先物は一時1バレル68.56ドルと約4カ月ぶりの安値をつけました。
ただ、その後は船舶への攻撃と報復の応酬で先行きが不透明になり、下げ渋る場面もあります。
雇用統計が強ければ、利上げ観測の強まりからドル高になりやすく、ドル建ての原油は他通貨での買い手に割高になります。
金利上昇が景気や需要を冷やすとの見方も加わり、コモディティー(商品)には売りが出やすいとの指摘もあります。
金(ゴールド)相場には、下押しの圧力がかかりそうです。
FOMC(米連邦公開市場委員会)でのタカ派的な発言を受けて利上げ観測が高まると、利息のつかない金は相対的に魅力が薄れ、売られやすくなるためです。
国際指標のニューヨーク先物は一時1トロイオンス4000ドルを割り込み、昨年11月以来の安値をつけました。
雇用統計を受けた米金利やドルの動きが、金相場の次の反応を左右しそうです。
ポイント:今週の相場見通し
👉 注目は週後半の米雇用統計(7月2日)
雇用の強弱が米国の利上げ観測を左右し、米金利やドルを通じて各市場に波及します。
👉 日経平均は7万円前後でもみあい
最高値圏で過熱警戒の売りやリバランス売りが出やすく、様子見の展開です。
👉 円安基調が続き、162円が視野
米利上げ観測で日米金利差が広がり円売り。
介入への警戒が下値を支えます。
👉 国内の長期金利は低下が限定的
リバランスの一巡と財政懸念で、金利には上昇余地が残ります。
不動産との関係:5つの市場に不動産を一つ足して考える
今週の5つの市場のうち、不動産に最も直接効くのは国内の長期金利です。
金利に上昇余地がある局面では、住宅ローンや不動産投資の借入コストにも目配りが要ります。
金利が上がると、ローンの返済額や投資家が求める利回りが上がり、買える価格の上限が下がるため、売買の値付けや成立までの時間にも影響します。
金利の低い変動を主軸に考えるとしても、金利が上がっても返していける余力で組んでおくことが、こうした局面では大切になります。
一方で、株・為替・原油・金は、いずれも週後半の雇用統計待ちで短期に揺れます。
相場の向きは、自分で動かせるものではありません。
不動産は、その短期の値動きではなく、実需に支えられた家賃というインカムと、長期の保有で構える資産です。
ここでの実需とは、通勤に使える駅距離か、単身者やファミリーの流入があるか、地域の賃金に家賃が見合っているか、入退去が一定あるか、といった点です。
反応の速さや収益の源が短期の市場価格とは異なるため、こうして並ぶ市場に不動産を一つ加えておくと、資産全体の値動きをならす選択肢になりえます。
ただし、不動産も金利の上昇や買い手の資金調達の環境には影響を受ける点には、注意が要ります。
ONZAとしての整理
今週は、雇用統計を受けた米金利の観測に、為替も株も金利も反応しやすい週です。
こうした短期の揺れは読み切れませんし、自分で動かすこともできません。
だからこそ、値動きの源が異なる資産を組み合わせ、どれか一つの材料で資産全体が大きく傾かないようにしておくことが大切です。
不動産をその一角に置くなら、目先の相場よりも、家賃を支える立地と実需が続くか、そして無理のない借入かどうかを見ておくと、金利や為替が揺れる局面でも落ち着いて構えられます。
まとめ
👉 記事内容の要点
今週の最大の注目は週後半(7月2日)の米雇用統計で、雇用の強弱が米利上げ観測を通じて米金利やドルを動かし、為替・金利・原油・金に波及しうる
日経平均は最高値圏の7万円前後でもみあい、過熱警戒やリバランスの売りが出やすい
円相場は米利上げ観測で円安圧力(162円が視野)、国内の長期金利は上昇余地が残り低下は限定的
原油は中東情勢で神経質、金は利上げ観測で下押し圧力
👉 行動指針
金利に上昇余地がある局面では、住宅ローンや投資の借入コストに目配りする(変動を主軸にしつつ、上がっても返せる余力で組む)
短期の相場は自分で動かせない前提で、家賃インカムと長期保有を軸に構える
値動きの源が違う資産(株・債券・為替・コモディティに不動産を一つ加える)で分散しておく
目先の値動きより、立地と実需が続くか、無理のない借入かを確認する
ご相談について
投資用でご検討の方
金利が動きやすい局面では、借入条件と返済の余力まで含めた収支の設計が大切になります。
想定家賃が実需に見合うか、金利が上がっても回るか、立地に賃貸需要が続くかまで、無理のない組み立てを一緒に整理いたします。
売却をご検討の方
金利や為替が動く局面では、不動産の買い手の動きも変わります。
価格だけでなく、買い手の借入のしやすさや、売買が成立するまでの時間も踏まえて、売却の進め方を一緒に確認します。
居住用でご検討の方
住まいは、相場や金利の先読みよりも、暮らしやすさと無理のない返済計画を軸に考えると、長く納得して住めます。
変動・固定を含めたローンの考え方から、一緒に整理していきましょう。
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