日経平均、高まる変動率ーー3カ月連続で日中2%超、投機マネーで乱高下|ONZA的市況ニュース
2026-07-28

記事内容:ショックがないのに、荒い値動きが日常に
2026.7.28の日経新聞で、日本株の荒い値動きが日常となっていることが報じられました。
AI(人工知能)関連株がけん引する形で、株式相場が一日の間で大きく上下するようになっています。
7月27日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前週末比320円高の6万4931円で取引を終えました。
ただ、この日も午前中には600円高の水準まで上昇した後、売りに押されて400円超下げる場面があり、前週末の終値を挟んで揺れ動いています。
変動の大きさを測る物差しが、日中変動率です。
日経平均の日中の高値と安値の差を、前営業日の終値で割って求めます。
7月は平均2.5%と、6月の2.6%に続いて高い状態が続いています。
3カ月連続で2%を超えたのは、リーマン・ショック直後の2008年9月〜2009年4月(8カ月連続)以来です。
日経平均が日次で過去最大の下げを記録した2024年8月や、新型コロナウイルス禍で世界の株式市場が動揺した2020年3月など、2%を超す高変動はこれまでもありました。
ただ、その動揺は1〜2カ月にとどまり、変動率はその後2%を下回る水準に戻っています。
今回は、金融市場に大きなショックが訪れているわけでもないのに、高い変動率が続いている点が特徴的だと記事は指摘します。
要因の一つ目は、AI関連株を巡る海外の株価変動です。
日本は、時差がなく取引時間も重なる韓国市場の影響を受けやすくなっています。
韓国では、サムスン電子やSKハイニックスの値動きの2倍に連動する、レバレッジ型の個別株上場投資信託(ETF)の取引が活発になっています。
日本ではキオクシアホールディングスなどAI・半導体関連の株価がサムスン電子などと連動しやすく、レバレッジ型ETFが主導する韓国株の変動につれて、日経平均の値動きも大きくなりました。
実際に27日も、韓国総合株価指数(KOSPI)と日経平均が、ほぼ同じタイミングで前週末比の下落に転じる場面がありました。
二つ目は、個人の短期取引の活発化です。
証券会社などからお金を借りて、自己資金以上の売買ができる信用取引の買い残高は6兆円を超え、過去最大の水準に膨らんでいます。
日本株の需給分析に詳しいアナリストは、売買単価が高いキオクシアの売買が信用取引で活発になっていることが、日経平均の高変動につながっていると指摘します。
三つ目は、海外勢の売買です。
日本株に投資する海外勢が増え、東証プライム市場の日々の売買代金は10兆円を超す日が当たり前になりました。
かつて先物を活発に売買していたプレーヤーが現物株に回り、個別株の変動率の高さを生んでいるとの指摘もあります。
影響は投資家の顔ぶれによって分かれます。
日々の変動率が高い状況は、短期取引が主眼の投資家には利益を得やすいという面があります。
一方で、投資した直後に含み損に陥るリスクが高まるため、投資に不慣れな個人マネーの投資手控えや、早期の退出にもつながりかねない、と記事は結ばれています。
ポイント:日経平均の高変動
👉 日中変動率、3カ月連続で2%超え
リーマン・ショック直後以来の長さで、7月は平均2.5%に達しています。
👉 ショックがないのに高変動が続くのが特徴
過去の高変動は1〜2カ月で収まりましたが、今回は大きな混乱がないまま続いています。
👉 要因は韓国株との連動・信用取引・海外勢
レバレッジ型ETFが主導する韓国株に半導体関連が連動し、信用取引の買い残高は6兆円超と過去最大です。
👉 不慣れな個人の手控えにつながる懸念
投資直後に含み損となるリスクが高まり、投資の手控えや早期退出を招きかねないと記事は指摘します。
不動産との関係:日中2%の市場と、資産の時間軸
日中変動率2%という数字を、金額で考えてみます。
・前提:日経平均に連動する投資に100万円を投じた場合
・日中変動率2%の意味:一日のうちに高値と安値で約2万円の差が生じる計算
買った時点によっては、直後に価格が大きく振れることも起こり得る市場です。
記事が指摘する、不慣れな個人の手控えや早期退出は、この速さに気持ちが追いつかないことから生まれます。
短期の値動きに気持ちが揺れて売買を繰り返すと、損失の確定や、その後の回復を逃すことにつながりかねません。
資産形成では、続けられることそのものが力になります。
だからこそ、値動きの速さにどう向き合うかが鍵になります。
ここで、資産ごとの時間軸の違いが意味を持ちます。
株式は毎日、毎秒、市場が価格を提示する資産です。
これに対して不動産には、日々の市場価格の提示がありません。
売買の価格は、成約事例や物件の収益性を確かめながら、一件ごとに決まっていきます。
収益の中心である家賃は、日中の相場ではなく、毎月の入金として積み上がります。
入居が続く限り、値動きを見続けなくても収益が積み上がるこの性質は、変動の激しい局面で、資産全体を落ち着いて持ち続ける支えになります。
もちろん、空室や賃料の見直しといった、不動産ならではの確認事項は別にあります。
また、株式の値動きの速さは、換金のしやすさや積み立てやすさという強みの裏返しでもあります。
速い資産と遅い資産、それぞれの時間軸を知って組み合わせることが、乱高下の時代の構えになります。
ONZAとしての整理
今回の記事で目を引くのは、大きなショックがないのに高変動が続く、という指摘です。
レバレッジ型ETFや信用取引といった、値動きを増幅させる取引の広がりが背景にあり、ショックがなくても相場が速く動く状態が続いています。
この速さは短期の取引を主眼にする投資家のものであり、生活の資産形成を担う時間軸とは異なります。
相場は自分の力では動かせません。
動かせるのは、自分の資産の時間軸の置き方です。
日中に2%動く市場と、毎月の家賃が積み上がる資産。
速さの異なる資産を組み合わせ、生活の土台は遅い時間軸に置く。
値動きに気持ちを揺らされずに長く続けることが、資産形成の一番の近道だと考えています。
まとめ
👉 記事内容の要点
日経平均の日中変動率は7月平均2.5%と、3カ月連続で2%を超え、リーマン・ショック直後以来の高変動が続いている
過去の高変動は1〜2カ月で収束したが、今回は大きなショックがないまま続いている点が特徴とされる
要因として、レバレッジ型ETFが主導する韓国半導体株との連動、過去最大の6兆円超に膨らんだ信用取引、海外勢の現物シフトが挙げられる
高変動は短期筋には利益機会となる一方、投資直後の含み損リスクを高め、不慣れな個人の手控えや早期退出につながりかねない
👉 行動指針
日中2%の変動は100万円で約2万円の振れと押さえ、短期の値動きで判断しない前提をつくる
資産ごとの時間軸(毎日値が付くか、月次で収益が積み上がるか)を知って組み合わせる
生活の資産形成は、値動きを見続けなくても続けられる仕組みを軸に置く
相場の速さの変化を踏まえ、自分の目的に合った時間軸で資産を持つ
ご相談について
投資用でご検討の方
不動産の収益の中心は、毎月積み上がる家賃です。
検討中の物件の想定家賃が駅からの距離や周辺の募集賃料で説明できるか、金利上昇時の返済まで含めて、収支の試算から一緒に整理いたします。
売却をご検討の方
株式のように日々の価格が見えない不動産では、いまの価値を確かめることが売却判断の出発点です。
保有物件の価値と、売る・貸す・持ち続けるの選択肢を、市場の状況を踏まえて一緒に確認します。
居住用でご検討の方
住まいは、暮らしやすさと無理のない資金計画で選ぶのが基本です。
金利が上がったときの返済額まで含めて、返せる額を軸に一緒に整理していきましょう。
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