守山市の人口推移と住宅需要の今後ーー人口・世帯動態から住まい選びを読む
住宅購入を検討するうえで、人口動向は見落とされがちなテーマですが、地域の住宅需要や将来の資産性を支える土台になります。
とくに守山市は、滋賀県内でも人口が安定して推移している自治体として注目されています。
この記事では、ONZA Estate代表の飯田舜平が、国勢調査や国立社会保障・人口問題研究所(以下、社人研)の将来推計をもとに、守山市の人口・世帯動態と住宅需要の今後を整理していきます。
守山市の人口推移ーー国勢調査ベースで見る20年間のトレンド
まず、守山市の人口推移を国勢調査ベースで確認します。
2010年の約76,560人から、2020年には83,236人まで増加しました。
なお、2020年国勢調査では前回比+4.2%となっています。
さらに直近の2025年4月時点・住民基本台帳ベースでは約85,957人と、2020年からの5年間で約2,700人の増加が確認されています。
滋賀県内でも上位の人口増加率を維持している点が、守山市の特徴です。
人口増加の背景には、JR守山駅が新快速停車駅であり、京都駅まで約26分、大阪駅まで約56分という京阪神へのアクセス性があると考えられます。
また、平地が広がる地形や子育て環境の評価も、転入を支える要因として挙げられます。
ここで重要なのは、「短期的なブームではなく、長期にわたって人口が積み上がってきた」という事実です。
長期保有を前提に住まいを選ぶうえで、人口の安定的な推移は安心材料の一つになります。
世帯数と世帯構成の変化(核家族化・単身世帯増)
人口だけでなく、世帯動態も住宅需要を考えるうえで欠かせない視点です。
守山市の総世帯数は住民基本台帳ベースで約31,000世帯規模となっており、全国的な核家族化や単身世帯増加の流れも踏まえると、住宅ニーズは家族構成ごとに分かれやすくなっています。
世帯構成の変化は、住宅に求められる広さや間取りにも影響します。
大家族向けの広い住宅から、コンパクトで動線の良い住宅、あるいは将来の家族構成変化に対応できる可変性のある住宅へと、ニーズの分散が進んでいます。
住まい選びにおいては、自分たちのライフステージだけでなく、「将来この家を必要とする属性がどう変化するか」まで視野に入れておくと、長期的な判断がぶれにくくなります。
年齢構成で見る守山市の若さと高齢化の進み方
守山市の年齢構成を見ると、2025年推計の高齢化率は約22%水準で、全国平均より明らかに低い位置にあります。
参考までに、全国の高齢化率は2022年9月時点で28.87%とされており、守山市は若い世代の構成比が相対的に厚い自治体と捉えられます。
現役世代を含む年齢構成が比較的若いことから、市内の保育・教育環境への需要も底堅く、住宅地としての性格を支える要素となっています。
一方で、高齢化が進まないわけではありません。
守山市の平均年齢は2020年時点で43.1歳でしたが、社人研の推計では2050年に54.0歳まで上昇する見通しです。
約11歳の上昇は決して小さくなく、今後30年で「現役世代中心の街」から「現役世代と高齢者がバランスする街」への移行が想定されます。
住宅購入の判断としては、現時点の若さに過度に依存するのではなく、30年後の街の姿も織り込んで考える姿勢が大切です。
滋賀県内・全国との比較で浮かぶ守山市の位置づけ
滋賀県全体では、すでに人口減少局面に入っています。
2025年4月時点・住民基本台帳ベースの主要市の人口を見ると、県庁所在地の大津市は342,941人、草津市は140,493人、守山市は85,957人、近江八幡市は81,742人となっています。
このうち、草津市と守山市は近年も増加傾向にあり、滋賀県・関西エリアでも人口増加率が上位水準を示してきた地域です。
社人研が2023年12月に公表した地域別将来推計では、守山市の2050年人口は約8.5万人と、2020年比で約+2.2%の見通しです。
全国の多くの自治体で人口減少が見込まれるなかで、2050年時点でも増加または横ばいで推移する自治体は限られています。
各エリアにそれぞれの事情と魅力があるなかで、守山市は人口面でとくに安定した見通しを持つ自治体の一つである、という事実の整理です。
住宅購入の判断材料として、この安定性は冷静に評価しておく価値があります。
人口・世帯動態が住宅需要に与える含意
ここまでのデータを、住宅需要の観点から整理いたします。
第一に、人口と世帯数が安定している地域では、新築・中古を問わず住まいの実需が継続的に生まれやすい環境と考えられます。
新築に比べ価格が抑えられる中古住宅も、選択肢として現実味を持ちます。
第二に、将来の買い手属性が極端に細るリスクが相対的に低い点が挙げられます。
長期保有を前提とした住宅購入では、「もしもの時に売却できるか」という出口は保険として考えておきたい論点ですが、人口が安定している地域は、その保険の信頼度が相対的に高くなります。
第三に、高齢化の進展は守山市でも避けられず、平均年齢の上昇に伴って、バリアフリーや医療アクセスを意識した住宅選びの重要性は今後高まっていきます。
「いま快適」と「将来も住み続けられる」の両立が、これからの住まい選びの軸になります。
なお、人口や世帯数の安定は、住まいの選択肢を考えるうえで周辺の賃貸市場を見る際の参考情報にもなります。
ただし本記事は住まいとしての購入を主題としているため、ここでは概観にとどめます。
まとめ:人口動向を踏まえた住宅購入の判断軸
守山市の人口データから読み取れることをまとめます。
2020年国勢調査で83,236人、2025年は約85,957人と人口は安定して増加しています
社人研の2050年推計でも約8.5万人と、2020年比で微増の見通しです
高齢化率は約22%水準と全国平均より低いものの、2050年に向けて平均年齢は約11歳上昇する見込みです
県内でも草津市と並び、滋賀県・関西エリアで人口増加率が上位水準を示してきた地域です
これらは「人口が増えるから今すぐ買うべき」「減るから買うべきでない」といった極論につながる話ではありません。
大切なのは、人口・世帯動態というマクロデータを「住まい選びの土台」として理解したうえで、自分たちの暮らしに合った物件を冷静に選ぶことです。
人口の安定性は、長期に住み続ける前提の住まい選びにおいて、安心して暮らせる街であるかを測る一つの指標になります。
同時に、もしもの時に売却や住み替えを検討する場面でも、買い手属性が大きく細らないという意味で保険的に効いてきます。
守山市での住まい探しを検討されている方は、こうしたマクロデータも踏まえながら、エリア・物件・予算のバランスを整理していくことをおすすめします。
個別のご相談やエリア選定のアドバイスについては、LINEからお気軽にお問い合わせください。
物件のご紹介だけでなく、購入判断の考え方も含めて、丁寧にご案内いたします。
ONZA Estate | 滋賀・京都エリアの不動産仲介
守山市での住まい探しについて、お気軽にご相談ください。